本日から11月30日の土曜日いっぱいまで、
各作品の作者名がオープンになった上でのコメントを受け付けます。
読みがうまくできなかった作品などに関しまして、
作者の方との質疑応答などにお役立て戴ければと存じます。いうなれば感想戦です。
特にまだコメントのない方は、是非一言述べて下さればと存じます。
ご自分の作品にでも他の方の作品にでも構いません。
もちろん、それ以外の方のここからのご登場も大歓迎です。
皆さまの積極的なご発言で、歌会終了まで会を盛り上げて戴ければと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
【詠草(自由詠)】※カッコ内はルビ
1.秋風は爪の先までふきぬけて吾の心の臓はつかかたぶく / 清郷はしる
2.張り紙はお忘れ物のあることを「大きな犬の飼ひ主様」へ / 光本 博
3.この指に指紋のできた日があってそのとき確かに私になった / 北島裕子
4.夕食はカレーライスと言い当てる予知能力が私にはある / たかだ牛道
5.頭(かしら)さへもたげざる友こゑも出ず初めて目蓋ぴくと応へつ / 西五辻芳子
6.助手席の函に黙示の「片翅の蜂七匹」を放せと夢に / さとうひろこ
7.押し寄せる台風いく度その進路住まいは退けと風の告げ口 / 渋谷和夫
8.金木犀の色に雨降る黄昏は約束なんてなくてもきっと / エ リ
9.下半身を衣装に押し込め人魚たち踊り続ける 22時半 / 菅野友紀
10. わが採りてこし栗茸を飯に炊き食へばしやきりと土の香もたち / 永井秀幸
11. 墨色の菓子箱のなか相伝の熊胆(くまのい)あるをはつか怖れて / 三島麻亜子
12. 蒼天に蹄の音の響きたり冬毛の君の切なる眼 / 村田 馨
13. 人生の折り返しから数キロを歩いてもなほ君を思へり / 桑原憂太郎
14. 街路樹は秋の終りの陽をあびて佇立す醜の御楯のごとく / 藤原龍一郎
15. 再会というは愉しく二歩あゆみくぐりぬけ来し切符にまみゆ / 高井忠明
16. これは私の髪ではないということはおそらく間違いなく妻の髪 / 生沼義朗
17. いつ見ても実のならぬ柿実れども剪定さるると今年知りたり / ふゆのゆふ
18. 十月に咲きたるさくらの不可解をヒトの冒した罪のごと問ふ / 竹田正史
19. 原発に反対するに黒々と屋根に敷きつむソーラーパネル / 秋田興一郎
20. 滑り台で遊ぶカラスを見てみたいその時カラスは笑っているな / 海野 雪
21. 膝小僧抱きてしばし湯におれば逝きし従弟の面影に立つ / 青柳 泉
22. リサイクルショップのバッグの留め金のCに世間はゆらめきひかる / 花鳥 佰
23. ふるびたる蒲団をあまた処分せり子がいねしものをしみて捨てつ / 弘井文子
24. 木漏れ日の射すひとところ揺れながらきらめきながら落葉いくひら / 庭野摩里
25. 目もりのない定規みたいなきしめんを割らない程度にしならせてみる / 鈴木杏龍
26. ぼくの猫のみぎまへあしの毛のしろさ、どこかでみたんだかがやく嘘を / 梶崎恭子
27. 先割れのスプーンで食べたナポリタン TPPなど知るよしもなく / 照井夕佳詩
28. こころとはかかはりのない顔らしい剥がしてしまへ目尻の辺より / 斎藤 寛
29. 若草の心のうちに回帰せりC・ブロンテを読むわが青春記 / 保里正子
なおこの記事にコメントはつけられません。
以前のコメント同様、それぞれの作品に関するスレッド直接お願い申し上げます。
12月1日の日曜日以降は、コメントは一切つけられなくなりますので、
書き込みはお早めにされますことをおすすめします。
次回第18回歌会は自由詠形式で、2014年2月開催の予定です。
詠草は1月下旬より募集を開始します。また歌会に対する改善案などありましたら、
積極的にお寄せ下さい。できる限り運営に反映させて参ります。
次回もたくさんの方々のご参加をお待ち申し上げております。
ではもうしばらくの間、よろしくお願い申し上げます。
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