この記事へのコメント
寒さの中で夜空を背景に白梅を詠んだ歌と読みました。

宇宙が誕生してから137億年、光の速さで進んでいっても500億光年先は見えません。
見えないからといって存在しないわけではなく、目のまえの梢から一気に世界が広がります。
光でもたどり着けないその先にも宇宙が広がっていると考えると、不思議でしょうがないのですが、それくらい大きく考えれば、目の前の何であっても存在すること自体が不思議に思われます。

これが寒さの中の梅の花であれば、いとおしさすら感じられるように思いますが、花なら花と詠わない理由もないので雪が積もっているくらいが正しくて、少し強引な解釈かもしれません。
Posted by 葉山健介 at 2017年02月12日 21:38
>凍てついた白き梢のそのさきに深度五百億光年の海

私は葉山さんの読みとは違って、文字通りそのままに北海の景色を詠んだ歌なのかと思っていました。
白き梢というのは雪を乗せた梢、あるいは凍ってしまった枝の葉先を指していて、作者はその梢越しに海を見ているという風景が浮かびました。
このお歌の眼目は「白」と深い深い海の「闇」の色彩の対比かと思いますが、北国の海は冬になると本当に色が濃くて、おどろおどろしい感じもしますので、その底のない感じを「深度五百億光年」と詠まれたのかなと思います。
Posted by 桃生苑子 at 2017年02月14日 09:03
「の海」で締め括られているので、作者の方は、梢と海の対比を描きたかったのだろうと思います。

ただ、「〜光年」と聞くと、どうしても意識が空を向いてしまうのではないでしょうか。
(深度は長さ・距離なので、「深度〜光年」は大仰な表現であっても、間違いではないのですが)

また、「梢のそのさきに」の部分でも、やはり読む人の意識は、上の方向へ誘導されてしまう気がします。
(下の方向へ伸びている枝もあるとは思いますが)
Posted by 砺波 湊 at 2017年02月14日 09:58
今回は互選でなく付ける必要はなかったけれど、私としては好みの歌なので、初め◯を付け、五百億光年より七百億光年じゃないかと△を付け、五百にも何か意味があるかなと、また◯を付けた一首です。
何がいいといって、その稀有壮大さがいい。凍てついた(凍った)梢の先に、暗い海が実景として広がっている。(白い梢を白梅とみる見方がありましたが私的にはちょっと無理な解です)…」 ウムム…。
実景としての海が、波の音や潮の風で、作者に肌や耳で実感されるのです。見えない海、しかし、確かにある海。見上げれば暗黒の空! あっ、其処、すぐ其処、手の届きそうな梢の先の空に大海原が広がっている。銀河を超えて五百億光年の先まで、宇宙の果てまで大きな大きな暗黒の海(空)が広がっている!と! その感動が、その実感が作者をして、この歌を作らしめたのではないか、と思いました。あくまで私の想像ですが。

この歌には、言い難い、しかし言えば、せつないロマンが溢れている、と私は思いました。
Posted by かわすみさとる at 2017年02月14日 15:24
凍てついた白き梢のそのさきに深度五百億光年の海

宇宙は膨張しているらしいので、450億光年に上乗せした500億光年
なのかと考えていましたが、成程光の速度だと深度500億光年になるのですか。
ネット歌会で知識がふえうれしいです。
短歌に数詞を入れるのは、読み手が成程と思わせないといけないと思うので、
ネット歌会だと、すぐに調べられるから、その辺を簡単にクリアできるとわかり
やすいのですが。
 しかし凍った白い梢と多分夜だと思うのですが、宇宙を海に見立てたところ
は深閑とした景が美しく詠めていると思います。
Posted by 西五辻芳子 at 2017年02月21日 18:56
みなさま、丁寧な評をありがとうございました。
私の住んでいる土地では、零下二十度くらいになると、時折、「霧氷」という着氷現象で木がまるごと真っ白な氷で覆われます。店で売られている白いクリスマスツリーを思い浮かべて頂くとわかりやすいかもしれません。
霧氷の着くのはたいてい朝日が出てからで、そういう日は雲ひとつない快晴なのです。
その空がとても深いブルーでまるで宇宙の色を透かして見ているような青さなので、何の物音もしない極寒の朝に空を見上げていると、空から海を眺めているような不思議な感覚になります。
そういう感じをよみたかったのですが、「海」で結ぶと実景の海になってしまうことや「光年」とすると宇宙の闇を彷彿させてしまうことがわかり、ご意見を伺えてとても勉強になりました。
またいろいろと試行錯誤して、私の伝えたい霧氷と空をうたいたいと思います。
ありがとうございました。
Posted by 蒼あざみ at 2017年03月01日 08:34
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