この記事へのコメント
この一首の読みがなかなか難しい。初句、二句の「新しいページの白に」からは、ノートのようなものを想像するが、三句「刻まれし」四句「文字のとめはね」までは、ページをくくり文字を書きつけた、その「とめはね」と推測される。が、結句「背筋を正す」でノートでは意味が通らなくなる。習字ならばともかく、ノート上の文字のとめはねに一々背筋を正すものだろうか?
あるいは習字ならば、書き初めかも知れず、「新しいページ」は新年を表わして、筆の「文字のとめはね」に神経を配り、あらたまれば「背筋を正す」という動作も理解できる。しかし…?だ。
また、漢字の書き方で「とめはねはらい」を従来の厳格より柔軟(というか殆んど無視)に変更した、文科省や世の風潮に対しての抗議の意志を、文字を書くたびに作者は意識して「とめはね」にこめているのだろうか。しかし、これも疑問だ。
一首を三たび読み下すと、三句の「刻まれし」の動作の主体が作者以外の者の手になるのではないか? という疑問が俄に湧いてきた…。というわけで、
もうほとんど、寝起きの寝覚めの思考停止になってしまった。


Posted by かわすみさとる at 2017年02月14日 05:38
ノートのはじまりは、人は丁寧な字で書くものですよね、ということを詠んだのだと思いました。
「背筋を正す」というのは、新しいノートに書かれる文字が、とめやはねといった細かいところまでキチンと楷書で書かれていて、まるで背筋を伸ばしているようだ、ということなんでしょう。
わりと共感できる歌かなと思いましたが、どうでしょう。

ただ、下句が窮屈になってしまって、そこが読みを曖昧にしているのかもしれません。
「ページの白」という表現はこなれていない感じがします。「白いページ」でいいと思いますが。
また「刻まれし」は現在形の「刻まれる」のほうがいいかな、と思いました。

Posted by 桑原憂太郎 at 2017年02月16日 20:24
桑原さんの
>ノートのはじまりは、人は丁寧な字で書くものですよね、ということを詠んだ
という読みとほぼ同意見で、
この歌の主人公が、新しいノートに丁寧に文字を書きつけていく様子を描かれたのだと思います。

ただ、わたしもかわすみさんのように
>三句の「刻まれし」の動作の主体が作者以外の者の手になるのではないか?
というところで立ち止まってしまいました。

「新しいページの白に」は、いかにも下ろしたてのノートを開く瞬間のようなのに
「刻まれし文字」で、書き物は完成してしまっているようです。石碑か何かの話題が挟まっているような…。
「刻みゆく」とか現在形&自動詞にすれば、一人の人がノートを開いて、文字を書いて、書きながら姿勢を気にしているように読めます。
文字の止めはねに気を配る、か背筋を伸ばして書く、のどちらかだけでも改まった気分は伝わると思います。

>ノート上の文字のとめはねに一々背筋を正すものだろうか?
短歌の清書ノートとか今年の目標などでしたら、そういう方がいてもいいかなーと感じました(^_^)

刻む、という動詞の選択は、メモ程度ではなくて大切なことをゆっくり書いていく様子の表現として、良いのではないかと思います。
Posted by 砺波 湊 at 2017年02月17日 16:15
先生とか親が、子どものノートを開いた時の気持ちを詠んだ歌かなと思いました。
新しいノートに書かれた子どものいつもより丁寧に書かれた文字を、
大人のほうもそういう子どもの気持ちを感じ取って背筋を正して見ているというような。
「新しいページ」は「新しいノート」のほうが伝わりやすいかなと思いました。
Posted by 伊波虎英 at 2017年02月22日 17:14
あたらしいノートに文字を記しているのでしょうか。漢字練習帳のようなイメージを持ちました。結句は文字を見た主体の動きだと思うのですが、読点か一字空けで空間を作ると立ち上がるような気がしました。
Posted by 太田青磁 at 2017年02月24日 18:39
かわすみさんの

〉三句の「刻まれし」の動作の主体が作者以外の者の手

という意見は頷ける感じです。子どものノートを見た親が成長を実感する、といったイメージを持ちました。
Posted by 太田青磁 at 2017年02月24日 18:42
かわすみさん、桑原さん、砺波さん、伊波さん、太田さん、コメントを寄せて頂きありがとうございました。

桑原さんの読みが私の心境そのものです。
やはりことば選びが未熟なためわかりにくくしたり、不自然だったりするのですね。
大変参考になりました。推敲を重ねていこうと思います。
Posted by 馬淵のり子 at 2017年02月27日 13:25
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