この記事へのコメント
まず,「しよう」ですね。
推量,意思の助動詞の「う」「よう」はサ変動詞に接続するときは「よう」になりますので旧かなでも「し-よう」です。「仕様」が「しやう」(「しようがない」は「しやうがない」)なので紛らわしいですが。
それはともかく。
何かを決めなければいけない作者が逡巡のあげく「白」を選んだ。これが単に色のことではなく,ひとつのターニングポイントにもなりそうなことのようです。誰とも相談できない,孤独な様子が「ひとり問答くりかえし」に現れます。三句目,四句目に決断の潔さが見られます。
Posted by 村田馨 at 2017年02月08日 18:44
 一日が次第に日が暮れてきて、さあ「赤にしようか白にしようか」とあれこれと迷っている。何かの切っ掛けがあって白に決めた、という歌。
 自分はワインが好きなので、休日に一番大切なこと、それはワインの選定。ワインの種類、どのワインを開けようか、今夜は白からスタートしようかそれとも赤にしようか、だったらお料理は何が食べたいだろう、どっちにしようどうしよう、とひとり迷っている様子が馴染み深いです。ある場面を切り取って、抽象化しつつ具体性も失われていないところが上手いと思います。きっとお料理も自分でなさるのでしょうね。下の句の勢いの良さから、楽しい気分が伝わってきました。
Posted by 安野文麿 at 2017年02月09日 05:56
これは面白い歌。
白とは何かは、何でもいいわけで、前評の安野さんの言うワインかもしれないし、焼酎の名前かもしれないし、紅白まんじゅうでも、もちろん食べ物でなくても、これからの夜の逢瀬に着ていくためのシャツでも、何でもいいわけですね。
題詠としても、この白の詠みは巧い。これ「赤にしよう」「黒にしよう」じゃ、「白」ほど広がらないとも思いました。
Posted by 桑原憂太郎 at 2017年02月10日 22:20
「起ち上がりたり」から後に読者百人百様のストーリーが展開してゆきそうで面白い歌だと思います。さんざん迷ったあげく「白にしやう」と決めた事物が分からないところが歌を大きくふくらませて魅力あるものにしています。たそがれの街におもむろに起ち上がる男のシルエットが見えてくるような詠みも良いですね。
Posted by 井忠明 at 2017年02月15日 17:44
皆様コメントありがとうございました。
「やう」か「よう」かでいつもつまずきます。ご指摘有難く確認できました。古文の文法は、いい加減のままに来てしまったのでなかなか難しいです。
それぞれのご感想は「読者に委ねた作者の気持ち」そのままを受け止めてくださったことをとてもうれしく感じました。
Posted by さとう ひろこ at 2017年02月27日 11:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック