この記事へのコメント
下の句の「洋燈のように遠い青春」という比喩が巧みで、情感あふれるものになっていると思いました。
太陽光や明るい電灯の下では、光と闇の境界が直線的でくっきりとした感じがしますが、ぼんやりとした洋燈のあかりは周辺の闇と溶けあい、滲んでいるような感じがします。そんなふうに曖昧で、淡いあかりは、はるかな記憶の中にある青春にぴったりだと思いました。
ショッキングな内容の上の句も、下の句によって生々しさは消え、物語の中のできごとであるような感覚になります。もうずっとずっと以前の友だちの死なのだろうけど、今、その話をする人にかすかな翳りを感じている作者の心情が伝わってくるようでした。しっとりとした情感に魅せられた1首でした。
Posted by 加藤隆枝 at 2017年08月20日 00:59
 前の評者の、加藤さんの光と影のあわいを遠い青春の記憶とかさねた捉え方に感じいりました。「洋燈」の読みですが、「らんぷ」でしょうね。さいしょ漢字が気になりましたが、いかがでしょうか。下の句の要の位置で、やはり漢字でないと落ち着かないかもしれません。平仮名ないしカタカナでは、どうでしょうか。
Posted by かわすみさとる at 2017年08月20日 08:01
何度か黙読し、音読をするとさらに神妙でミステリアスな魅力があり、思わす採りました。
殆んど前評者の方々と同じような解釈ですが、「洋燈」の表現がとてもいいと思いました。
らんぷを手持ちのPCや電子辞書で引くと、この「洋燈」は変換候補にあがりませんでした。「燈」の字が、旧字体だからだと思われます。新字体で「洋灯」とせず、あえて「洋燈」とされたことで、古いぼんやりとした記憶の中の「遠い青春」を位置づけられたように感じました。
Posted by 高橋有希子 at 2017年08月20日 22:01
「洋燈」の表記について、かわすみさんの提起された平仮名ないしカタカナというのも、なるほどという気がしました。でもちょっと「らんぷ」や「ランプ」になるとメルヘンチックになりすぎるような気もしました。また漢字であれば、高橋さんの述べられているように「洋灯」ではなく絶対に「洋燈」がいいと思いました。
Posted by 加藤隆枝 at 2017年08月24日 10:02
票を入れてくださった皆さま、コメントをお寄せくださった皆さま、ありがとうございました。

友人を海で亡くした人とは、私の恩師です。何かの折にふとそんな話をしたのですが、生きていれば今も変わらず友達なのに、という寂しさが言葉の端々ににじんでいたのを思い出します。
「洋燈」にはルビをふろうかとも思いましたが、過去を象徴する語なので漢字でルビなし、燈も旧字にしました。戦前を思わせるような古臭い語ですが、過ぎた出来事は新旧に拘わらず洋燈の灯りのようにぼんやりするものと思えば、ご指摘とも併せてこれで良かったように思います。

今回も大変参考になりました。次回もよろしくお願いします。
Posted by 亀尾美香 at 2017年08月28日 20:24
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