この記事へのコメント
触れたものすべての色を少しずつ引き抜いてゆく風の夕暮れ

夕暮れ時の風は夜を迎えるための大切な役割を果たしているのだと、拝読して思いました。「もう少しで夜になりますから、この色も、あの色も引き抜いてしまいましょう」と世界の色の回収人、みたいな。一気に引き抜くのではなく〈少しずつ引き抜いてゆく〉とあるので、ある程度の時間のゆるやかな経過と風の優しさを感じさせる歌でもあると思いました。
Posted by 笹渕静香 at 2018年08月21日 19:47
以前、「風は吹く場所にいろいろなものを運んで来て、またいろんなものを奪って吹いて行く」みたいなことを詠もうとしてできませんでしたので、このお歌を読んで、ああ、なるほど、うまいなあと感心しました。
それなのに3首に選ばなかったのは悔しかったから、ではなくて、結句の「風の夕暮れ」に疑問がありまして、これではせっかくの風の短歌ではなく夕暮れの短歌になってしまうのでは?いや、違うかな?と悩んでしまいました。
しかし、前評者の示された「世界の色の回収人」と夕闇の迫ってくる時間のゆったりした情景がマッチしていて、鑑賞しそこねた、と反省しているところです。
Posted by 山中 もとひ at 2018年08月24日 11:16
初句に引っかかって、読みきれませんでした。
前評の皆様のコメントで、歌意は分かりましたが、そうなると「触れたものの」ではないでしょうか。
このままだと、初句で切れると思うのですが、そこは許容範囲という解釈なのでしょうか・・・?
Posted by 桑原憂太郎 at 2018年08月24日 21:36
暑さの残る昨今、そろそろ秋を感じるファンタジックな歌と思い頂きました。しかしどうも秋ではなく前評の方の解釈のように「夕暮れ時」を詠っているように感じてきました。風はそこらにあるものすべてを触れて行き、夕暮れを迎えて風がふれた目に見えるそこらの色のあるものを徐々に引き抜くごとく黒く塗り潰してゆき真っ暗な夜になる。「風は世界の色の回収人」そんな解釈なのでしょうか。ファンタジックでシュールです。
Posted by 宇田川庄五 at 2018年09月01日 00:11
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