この記事へのコメント
快風丸は、江戸時代初期に水戸の徳川光圀の命で建造された、蝦夷地調査のための大型和船だそうですが、この「快風」の「快」は快速・快走の「速い」を意味し「疾風(はやて)」くらいを意味するのか、私はあまり耳にしてこなかった語でしたが、こころよい風を帆いっぱいに受けて海原を疾走する大型帆船は想像するだに、とても気持のよいものです。北前船より大型の和船を私はイメージしました。調べると三年分の食料を積んで那珂湊から出発したようですが、この一首は出港の事実のみあげて、作者の感興は一首にありませんが、大いに時空を超えるロマンを感じました。(記載の要点はウィキペディア・フリー百科事典に依拠。)
Posted by かわすみさとる at 2018年08月18日 06:00
快風丸についてはかわすみさんのコメントで解説してくださっていますが、僕も初めて聞いた船名で、調べてみて、なるほどそういう船があったのか、と知りました。「風」という題からこのような歴史的な固有名詞へ連想が働いた、というのがとてもいいと思います。一点、「のぞけば」という語は要らないと思いました。それに代えて、「那珂湊」という固有名詞をぜひ入れてほしいです。この歌会の9の歌についても、「宍道湖」と言ったら「島根半島」と言ってほしいというようなことを書きましたが、この歌の場合も「蝦夷地へと」と言いながら、何処なのかわからない「港」から発った、というのでは読者として欲求不満が残るように思いました。
Posted by 斎藤 寛 at 2018年08月19日 16:51
吹く風のはるばるとした爽快さを感じさせてくれる一首だと思いました。
「快風丸」という固有名詞も、いっそう効果をあげています。
前評者のご指摘「のぞけば」は、私も不要だと思いました。
しかし、江戸の時代に未知なる蝦夷地に向かうのですから、その目的地を詳しく指定しない方が、当時の人たちの心持ちにに近いようにも感じます。
Posted by 山中 もとひ at 2018年08月30日 11:31
「のぞけば」は不要という評の方が優勢のようですが、実は、私は「のぞけば」という表現がおもしろいと感じました。
博物館などで、作者と一緒に江戸時代の港の様子を表したジオラマをのぞき見ているような気持ちになりました。もしくは、現代から時空を越えてはるかな江戸の世へ思いを馳せるような感じが出ていて、「のぞけば」は気に入っています。
Posted by 加藤隆枝 at 2018年09月04日 23:51
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