この記事へのコメント
地方にある単線を列車が通り、脇の葛の葉を揺らして過ぎ去って行く状景が詠まれていてよく分かりいい歌と思いました。見ている目の位置が気になったのですが、線路脇を通っている道路から見ているのだろうと考えました。
単線の語の斡旋が効果的です。
Posted by 永井秀幸 at 2018年08月21日 16:24
葛の白いうら葉が列車の通過時にはげしく揺れる様が目に浮かぶようです。永井さんの言われるように目の位置が気になるところですが、それ以上に、私には「列車の風が」の「風」が気になります。葛の葉を揺らすのはたしかに列車が起こす「風」でしょうが、その大元は列車ですから、列車が主格であって風は付従物と考え、「列車が揺らしてゆきぬ」でいいのではないかと、風は不要であると、なまいきに考えてみました。
Posted by かわすみさとる at 2018年08月21日 17:31
単線、迫る、と言葉が的確につかわれていて、葛の葉のすべてを覆いつくすような生命力も感じられ、情景のうかぶ素敵な歌ですね。

列車の「風」はいらないというご指摘がありましたが、わたしはあってもいいと思いました。なぜなら、列車そのものが触れて葛の葉が揺れる場合もありうるからです。ホームに立つとわかりますが、列車の風圧は思いのほかつよいものです。ほかに風がないとすれば、やはり列車に触れなくても風でゆれている。主体には風が見えている、と解釈しました。
Posted by 岡本はな at 2018年08月22日 20:29
「風」について上記の岡本はなさんの御意見に同感します。
Posted by 永井秀幸 at 2018年08月23日 16:20
単線の線路に迫る葛の葉を列車の風が揺らしてゆきぬ

一読情景がよくわかりよいお歌なのでとらせて頂きました。
前評者の皆様が書かれている事と重なるのですが、一生一回の一コマを見事に切り取って詠われている。
「単線」は、過疎の地方を呼び起こしその「線路」に葛の葉が「迫る」、さびれていく人々のいとなみと
拮抗して迫るほどの葛の葉の生命力、作者は線路脇に立ち列車の通過を見ていた。
ただそれだけのことを詠われているのですが、列車の風圧で葛の葉がざわざわと翻った様子が眼に焼きつき短歌の醍醐味を味合わせていただきました。
Posted by 西五辻芳子 at 2018年08月24日 00:17
 先行評の通り、地方の電車路線の情景がよく見えて、わたしも好きな一首です。わたしの住む町にも単線の小さな支線があって、一両電車がごとごとと走るさまはなかなかに佳いものです。
 さて、かわすみさとるさんがお書きのように「風」がやや過剰な気もしますが、「風」がないと岡本はなさんがお書きのように、確かに列車が直に触れているようにも読めてしまう。全体に「単線」「線路」「葛葉」「列車」「風」と道具立てが多いので、この辺りもう少しすっきりすると・・・、と言っても、どれを削るにしても、言うは易し行うは難し、ですね。
Posted by 弘井文子 at 2018年08月24日 09:58
情景とそれを見ている作者のすがたが見える好きなお歌でした。
3首に選べなかったのは、やはりちょっとコトが多すぎると感じたからです。しかし、おっしゃるようにどれも不可欠のようで・・・。あえて言うなら「単線」かなあ。
「風が」を「風は」「風の」にするのは古いセンスでしょうか。
Posted by 山中 もとひ at 2018年08月24日 10:19
すでに前評者の方々が述べられているとおり、地方の鉄路で、うっそうとした葛の茂み近くを列車が通過する様を、的確に描写していてすばらしい1首と思いました。

「風」が話題になっていますが、私は岡本さんに同感です。「風」があることで、列車と葛の葉の間に隙間が見え、広がりも感じられますが、「風」がないと、列車が葛の葉に直に触れているようで、少し窮屈な気がします。
また、山中さんの提案されているように「風は」や「風の」も考えてみましたが、それだと風が弱くなるような気がしました。通過する列車の勢いのある風を表現するには、やはり「風が」がいいような気がします。
Posted by 加藤隆枝 at 2018年08月24日 22:48
車窓から眺めた景ではないでしょうか。

線路脇から見ているのであれば、単線の列車とはいえそれなりのスピード感が伝わるはずなので、結句「揺らしてゆきぬ」では緩いと思います。
もう少しきっぱりとした結句がほしいと感じました。
たとえば「揺らし過ぎたり」とか
Posted by 庭野摩里 at 2018年08月26日 09:40
前評者の方の、車窓から眺めた景ではという意見もありましたが、私はやっぱり線路脇に立って列車の通過を見ている景のような気がします。列車に乗っていての景だとしたら、「揺らしていたり」とか「揺らして来たり」になりそうだと思います。
「揺らしてゆきぬ」では緩いとのご指摘でしたが、私は、それなりのスピード感で通過した列車の後を見送っている感じが出ていて、いいなと思いました。
Posted by 加藤隆枝 at 2018年09月04日 17:27
たくさんの方からご意見をいただきありがとうございました。
これは線路脇で列車を見ている風景として詠いました。
たまにしか通らない列車もなくなったとしたら葛の葉は線路を越えてしまうだろうなと思いながら。
Posted by 海野 雪 at 2018年09月10日 08:14
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