この記事へのコメント
定型の力をうまく使って、一首まとめています。「烈しき」「切り」「潔く」「反る」の言葉の運びも一首全体から受け取るイメージとして整合しています。
こちら北国の北海道は、は「水切り瓦」なんてものはありませんので(だいいち瓦がない)、南国の家の造りについて、はじめて知ることでありました。
Posted by 桑原憂太郎 at 2018年11月09日 21:41
水切り瓦の画像を調べてみました。
前に見たことがあって、あああれかとわかりました。
壁に瓦を横に並べて何本も取り付け壁が雨で傷むのを防ぐためのものです。
画像で見たら、この歌で詠っているようにワシが壁を守るのだという気概に満ちてきりりとした印象で、その印象をよく表現されたなと思いました。
「潔く反る」もその通りで、雨を防ぐために普通の瓦より反ってますね。
Posted by 海野 雪 at 2018年11月10日 05:44
 海野さんのコメントとほとんど同じですが、あえて申し添えます。
 水切り瓦は、漆喰壁を雨の浸食から保護するための壁に横列に差し込まれた瓦と、理屈では理解されますが、その効果のほどを実際のところ見たことはありません。実際の動画でも見てみたいものです。
 さてこの一首は、下の句の印象があざやかと私も思いました。「潔く反る」とはを海野さんと同じく擬人化とみたいと思います。実際の瓦も反りがあるわけですが、雨から壁を守護したという誇りのようなものが「反る」から感ぜられて、晴れ晴れとした瓦の様子が窺えます。それは、きりつとした潔い調子のものでしょうか。作者の見る眼のあたたかさを感じました。
Posted by かわすみ さとる at 2018年11月11日 03:13
高知県吉良町に旅した時に見ました。
「水切り瓦」を初めて見たので綺麗な装飾だなと思ったことを思い出します。
小雨降る日でした。知っていたら効果など見ることができたかもしれませんね。
団体旅行ではなかったので説明もなく、ただただ白い漆喰壁と瓦の美しい街の感じで見てきてしまったことを後悔しています。
確かに反ってました。
高知の、台風が直撃する地域ではあの反り方が大事なのでしょう。結句「潔く反る」がいいなと思います。
Posted by 鎌田章子 at 2018年11月12日 09:40
「南国の烈しき雨」は、実際には颱風のような暴風雨もあるのでしょうが、どこか明るさのあるスコールのような光景に見えました。
「受け止めて」「潔く反る」の姿がしっとりと美しいからでしょうか。
大変好きな作品でした。
Posted by 山中 もとひ at 2018年11月18日 16:28
南国の烈しき雨を受けとめて水切り瓦は潔く反る

私も海野さん同様、ネットで水切り瓦を確認しました。
私は秋田県に住んでいるので、南国の烈しい雨はニュースで見るだけで体感したことがありません。しかしこの一首で、烈しさに負けない水切り瓦の強さを感じました。また〈自然と共存してゆくための工夫〉が込められているのだなと「水切り瓦は潔く反る」から教えられたような気がします。
Posted by 笹渕静香 at 2018年11月20日 18:39
もう皆さんのコメントで十分に魅力が語り尽くされていると思いましたが、私も好きな一首でした。
無駄のない簡潔な表現で、結句の「潔く反る」の力強さに引きつけられました。
Posted by 加藤隆枝 at 2018年11月24日 20:13
コメントをお寄せ下さった皆さま、ありがとうございました。

ご承知の通り、水切り瓦は高知の古い蔵などに使われていますが、地元だけにあまり注目することはありません。全国ネットの番組で紹介されているのを見て、ああなるほどと思ったりする程度です。しかしよく見ると、あの瓦の絶妙な反り具合は土地の職人が長年かけて見出したもので、あれ以外にはあり得ないものなのでしょう。唯一この角度、と決めたあたりも「潔い」と感じた一要因でした。

次回もよろしくお願いいたします。
Posted by 亀尾美香 at 2018年11月27日 23:04
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