この記事へのコメント
祭典でにぎわう島の中とひっそりと沈んでしまった船との対比がこの歌のテーマです。
祭りなら昔から続く伝統のもので島も小さい島を想像します。
しかし祭典と言うと現代的な催しで人も多く、島も大きいイメージがします。
一方船は「ひそと沈む」と言うとエンジンのついた船ではなく昔の木造のごく小さい船をイメージします。
現在なら小さい漁船でも行方不明になれば大騒ぎです。
だからこの船は江戸時代とかずいぶん昔に沈んだ話だと思いました。

作者は今のにぎやかな島の様子から昔の出来事に思いを馳せているのでしょう。
島の具体的な名前があったら、「ひそと沈みし船」の事情とか分かってイメージが鮮明になるでしょう。
しかしそうすると歌がまた変わってしまうかな。

テーマには惹かれるのですが、後一歩イメージが深く感じられたらなと思いました。

Posted by 海野 雪 at 2019年05月16日 09:07
この歌の「島」は「日本」のことだと思って読みました。「船もあるらむ」は「船もあるだろう」と現在の推量を表していますので、改元の祝賀で賑わう日本ではあるけれど、この先に明るさもないまま、苦境に陥っている人々や企業もあることを詠った歌だと考えました。
Posted by 五十嵐真希 at 2019年05月21日 18:42
詞書があるか連作で島が特定できないかぎり、五十嵐さんの読みが妥当だと同感しました。
「島」を日本ととらえると、改元のほかオリンピック、万博など華々しい事柄が思い浮かびます。下句は暗喩として、切なさ、やるせなさ、ぶつけようのない怒りまで立ち上がってきます。
あらためて意味深いよい歌だと思いました。
Posted by 肥塚しゅう at 2019年05月23日 17:41
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