2019年11月02日

第40回ネット歌会詠草/14

百足屋の足袋はキャラコの白足袋で小鉤をとめるくすぐつたさに
posted by 短歌人会 at 00:13| Comment(4) | 第40回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
冬の山形へ仕事で行き、現場に入る前に長靴を求めたことがありました。タクシーの運転手さんに聞くと「百足屋でいいですか」と案内されました。大晦日だったのですが、丁寧な接客で希望以上の長靴を手に入れました。
その百足屋ではないと思うのですが、作者の足袋に対する思いが、触感で伝わるところが巧みだと感じました。白いキャラコ生地はやわらかく、小鉤を留めるときの感触も伝わるほどのしなやかさ、それをくすぐったいと。
くるぶし近くの、意外と敏感な部分。読んでいる私にも感じるものがありました。
Posted by 瑞坂菜 at 2019年11月16日 08:53
もう、「キャラコ」も「こはぜ」も死語かと思ってましたが…

最近の足袋はストレッチの効いたものが増えてきてこはぜの付いていないものも出てきましたね。私はこはぜが付いている方が足袋を履いた気分になれて好きです。
こはぜを留めようとすると内踝近くに触れる。くすぐったいと思ったことはなかったですが、くすぐったいと感じるのも諾なわれます。
ただ、結句「くすぐったさに」の「に」が「に」でいいのか気になりました。くすぐったさにどうしたのと突っ込みたくなるような感が残るので。
Posted by 鎌田章子 at 2019年11月21日 12:13
遅ればせながらコメントを差し上げます。
「百足屋」というお店があるのですね。
足袋の「小鉤」という部分名称も初めて知りました。

「百足屋」と「足袋」という言葉の並びから
百本の足に白い小さな足袋を履いた、愛らしくもシュールなムカデを思い浮かべて
思わず微笑んでしまいました(これは深読みだと思います)。
「くすぐったさ」という言葉からは、作者の微笑みがこぼれているようで。

和装のおくゆかしさと品のいいユーモアが溶けあった素敵なお歌だと思います。

Posted by snowdrop at 2019年12月07日 07:04
遅ればせながらコメントを差し上げます。
「百足屋」というお店があるのですね。
足袋の「小鉤」という部分名称も初めて知りました。

「百足屋」と「足袋」という言葉の並びから
百本の足に白い小さな足袋を履いた、愛らしくもシュールなムカデを思い浮かべて
思わず微笑んでしまいました(これは深読みだと思います)。
「くすぐったさ」という言葉からは、作者の微笑みがこぼれているようで。

和装のおくゆかしさと品のいいユーモアが溶けあった素敵なお歌だと思います。
Posted by 川上幸子 at 2019年12月07日 07:05
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