2019年11月02日

第40回ネット歌会詠草/10

耳遠きわが母のため楷書にてくてんとうてん付し話しかく
posted by 短歌人会 at 00:17| Comment(2) | 第40回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>耳遠きわが母のため楷書にてくてんとうてん付し話しかく


 こころが暖かくなります。耳が遠くなってしまったお母さんに話しかけているんだけど、字を書く時の草書や行書ではなくて、楷書のようにゆっくり、ていねいな発音をこころがけ、句の切れ目は一拍入れ、文章が切れたときは二拍おく、というふうに話すのですね。「楷書」が効いていると思います。

 結句「付し話しかく」が少し硬い気がして、もう少し柔らかな表現はないものかと思ったりしますが、この辺りは作者の個性ではありますね。
Posted by 弘井文子 at 2019年11月16日 10:50
上記の弘井さんの意見とほぼ同じでよい歌と思いました。
自分自身が難聴なので小さい声でぼそぼそ話されたり、早口で話されたりすると聞き取れなくて困り、上記のように話してほしいと常々思っていますので、身にしみて分かり共感できる歌でした。
「付し話しかく」にも同感で「付け話しかく」でもいいかなと感じました。
Posted by 永井秀幸 at 2019年11月18日 16:39
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