2020年02月13日

第41回短歌人ネット歌会詠草一覧

第41回短歌人ネット歌会の詠草一覧を発表します。
詠草を提出された方は、ご自分の詠草に間違いがないかご確認下さい。
なお括弧内はルビとなります。

もし万一ご自分の詠草に誤植あるいは未掲載などがありましたら、
2月15日(土)の23時までに tankajin.eisou@gmail.com  まで
メールでお知らせ下さい。ただし原則、幹事サイドのミスに基づく誤植や、
メールの不具合等によって生じた未着による追加に限り、
推敲等の訂正には応じられません。

なおここしばらく、詠草送付先アドレスの運営元での不具合のため、
メールの大幅な遅着や未着が発生しております。

特に詠草が未掲載の方は、詠草が到着していない可能性が高いので、
ご迷惑とお手数をおかけ致しますが、この記事のコメント欄に
未掲載の旨と参加詠草を直接お書きこみ下さい。

その場合はお名前と、最近入会された方は会員番号をできましたらお願いします。
なお書き込まれた内容は公開されませんので、ご安心下さい。

また詠草訂正・未掲載いずれの場合も、締切を過ぎてからのお申し出は
お受けできませんので、かならず2月15日(土)の23時までにご連絡下さい。


【詠草(題詠「髪」)】 ※カッコ内はルビとなります。

1.ウィルスに始まりオリンピックへと話が変わり理髪は続く

2.一列にタオル干されし寒凪ぎの理髪店には老夫婦をり

3.珈琲を淹れる間に洗い髪乾かす君の影透き通る

4.白髪一雄の足のかたちを思いつつマーブルケーキの生地混ぜている

5.脇の毛は髪といわないすねの毛も髪といわない坊主をめくる

6.野崎村船頭よりも船を漕ぎ気付けば前に切り髪の尼

7.散髪はザンギリなすを常とせり風呂場に生るるは何者なるや

8.あと一歩間一髪が足らなくてこの世の事故はながく尾を引く

9.禿頭の父には似ずに老いてなほ黒帯びる髪がありてうれしも

10.あはははと笑っていればきみがきて「髪たべてるよ」って直してくれる

11.春の風過去より吹いて前髪に迷い込んできたさくら花びら

12.アホ毛にもやがて白髪の交じりたることもありけむアニメのなかに

13.理髪終え毛染め待ちたる我が前に苦虫つぶした父の顔あり

14.初節句もものお花のヘアピンをあかごの髪に付けむとするも

15.雪色の爪でギターを辞めてきた君の髪を黒くしていた夜

16.足場組む茶髪の男(ひと)のひかえめな会話の訛りにわれは親しむ

17.不気味さは「垂らす」より生(あ)る髪垂らし手垂らしおどろいうれい出(い)で来(く) 

18.立ったまま湯舟に頭つっこんで髪を洗うのですかあなたは

19.「月代ス」という日常が武士にある慶応四年従軍日記

20.遅刻してごめんと先にキスみたいにつめたい髪をさわって言う

21.『生物と無生物のあいだ』の一髪の遥けさ説きて福岡ハカセ


詠草は以上です。

今回は21首の詠草が寄せられました。皆さま、ありがとうございます。

コメントはそれぞれの作品に関するスレッドにお願い申し上げます。
コメント受付期間は2月17日(月)から3月1日(日)までとなります。
アップ作業が速く終われば、前倒しして発表します。

詠草を提出していない方でも、短歌人会のメンバーでしたら
どなたでもコメントできますので、奮ってご参加下さい。
皆さまの活発なコメントを期待します。

さらに個別のコメント以外に、今回の歌会全体の作品について
忌憚ないご意見を交わす場として、この記事のコメント欄を開放します。
詠草全体の傾向や、今回の題についてのご意見などこちらにお寄せ下さい。
それ以外にご不明な点がありましたら、
tankajin.eisou@gmail.com までお願い申し上げます。

どうぞよろしくお願いいたします。
posted by 短歌人会 at 01:00| Comment(0) | 第41回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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