東京のひとは来ないでくださいと言われてはじめておもさに気づく
【選歌集計結果=2票】
【投票者=津和歌子/西五辻芳子】
【投票者=津和歌子/西五辻芳子】
5/14 追記
選歌の集計に誤りがあり訂正いたしました。
大変失礼いたしました。
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もっとふさわしい言葉があるような気がしますが、字数の制限でそれもなかなか難しいようです。
下の句で、「言われてはじめておもさに気づく」と述べながらも、平仮名の多い表記は軽い印象を与える気がしました。たとえばですが、「言われて事の重大さ知る」のように漢字を多くしてみた方が重みが増すのではないでしょうか。
一読よく分かり初句から結句へのしらべがよいので三首選で採らせて頂きました。コロナ禍の外出自粛中にかかわらず近郊の神奈川県等へ遊びに行った人達の事が報道され注意されていたので、なりかわり歌として残された時事詠と読みました。「観光はしないでください」のアナウンスもあると自粛中の友人から聞きました。
確かに下の句の「言われてはじめておもさに気づく」は、事の重大さを認識していない作中主体をあらわし、この単純な韻律を私は良しと致しました。字づらもよくできていると思います。
四句の「言われてはじめて」は初見は「て」の音が気になりましたが、8音の字余りが間をのばし作中主体の感覚をよく表現出来ていると思うようになりました。
もしかすると、相手から「東京のひと」と一括りにされている作者は、実際は埼玉や千葉など周辺の人で、だから重さに気づかなかったのかもしれないと思いますが、この歌ではそこまでは分かりません。