詠草を提出された方は、ご自分の詠草に間違いがないかご確認下さい。
なお括弧内はルビとなります。
もし万一ご自分の詠草に誤植あるいは未掲載などがありましたら、
8月5日(水)20時までに tankajin.eisou@gmail.com まで
メールでお知らせ下さい。ただし原則、幹事サイドのミスに基づく誤植や、
メールの不具合等によって生じた未着による追加に限り、
推敲等の訂正には応じられません。
なお、ここしばらく、詠草送付先アドレスの運営元での不具合のため、
メールの大幅な遅着や未着が発生しております。
特に詠草が未掲載の方は、詠草が到着していない可能性が高いので、
ご迷惑とお手数をお掛けしますが、この記事のコメント欄に
未掲載の旨と参加詠草を直接お書きこみ下さい。
その場合はお名前と、最近入会された方は会員番号をできましたらお願いします。
なお書き込まれた内容は公開されませんので、ご安心下さい。
また詠草訂正・未掲載いずれの場合も、締切を過ぎてからのお申し出は
お受けできませんので、かならず8月5日(水)20時までにご連絡下さい。
1.羅臼岳森林限界こえたれど何も見えねば知床と思へ
2.「頼まう」と盛夏の卓にカラカラと焼酎グラスに森の香にほふ
3.朝霧のふかき森まで響きたるダム放水のサイレンの音
4.鳥の声 森に光の射す朝に言葉ひとつが色を出しくる
5.ツイートの森の木と木を渡らえば君のショパンの『雨だれ』をきく
6.近くには森あらざれど森閑とする時間あり午前三時に
7.前肢で目隠しをして眠る猫の森の住人のような意固地さ
8.先斗町御茶屋のせがれさもあらん花ある初代森乃福郎
9.猫バスを待っているような黄昏の糺の森は雨にけぶれる
10.夏の夜にからだ横たえ恋いており眠れる森の美女の眠りを
11.降りしきる清里あるきオルゴール館へと行った いま北杜市に
12.珈琲の苦きを飲めば思ほゆる寺山修司の青森訛り
13.森に接しわが住みをれば真夏にも緑の風はさやかに吹き来
14.ベランダに水を撒いてる神様が森に雨を降らすような気持ちで
15.誰も名を知らない森に飲み込まれ我が細胞と溶け合ってゆく
16.曇天の鎮守の杜に響きゆくしびれを切らした蝉のなきごえ
17.静けさは逢魔の合図午後四時を過ぎて不穏が騒ぎ出す森
18.一本に百柱眠る桜木の殖えていつしか森となるまで
19.かつて人なる種が存在したことの痕の色濃い白樺の森
20.わが裡の森のなかには苔まとうグランドピアノひっそりとある
21.あんなこと噛んで砕けば飲みこめる森下仁丹ジンタカタッタッタ
22.われ思う 相当にかっこいいのでは岸田森たる男ありけり
23.テロップはB.C.(ビフォー・コロナ)の街、海、森どれもなつかしどれも危ふし
24.かつて森のバターと呼ばれた濃い種はくし刺しのまま水をよく飲む
25.SMAPに森且行の居りしこと我らしばらく語りてやまず
26.森林は除染しないと決められて更地にうかぶ浪江霊園
27.仙人の修行の最後に母慕う杜子春あなたは善い人ですね
28.白夜なるスオミの森のあをふかくいづこより来し孤高の白馬
29.わが誕のわづか九年前国中の人あつまりけり橿原の杜
詠草は以上です。
今回は29首の詠草が寄せられました。皆さま、ありがとうございます。
コメントはそれぞれの作品に関するスレッドにお願い申し上げます。
コメント受付期間は8月8日(土)〜 8月22日(土)を予定しています。
詠草を提出していない方でも、短歌人会のメンバーでしたら
どなたでもコメントできますので、奮ってご参加下さい。
皆さまの活発なコメントを期待します。
さらに個別のコメント以外に、今回の歌会全体の作品について
忌憚ないご意見を交わす場として、この記事のコメント欄を開放します。
詠草全体の傾向や、今回の題についてのご意見などこちらにお寄せ下さい。
それ以外にご不明な点がありましたら、
tankajin.eisou@gmail.com までお願い申し上げます。
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