2020年08月01日

第43回ネット歌会詠草/28

白夜なるスオミの森のあをふかくいづこより来し孤高の白馬

【選歌集計結果=1票】
【投票者=冨樫由美子】
posted by 短歌人会 at 00:02| Comment(4) | 第43回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スオミとはフィンランドのこと。(フィンランド語)。北欧の白夜の森に現れる白馬の姿。美しく魅力的なイメージを喚起する一首と思いました。
Posted by 冨樫由美子 at 2020年08月12日 05:35
今回詠草は提出していませんが、コメントを。
一読して東山魁夷の森の中に佇む一頭の白馬の絵を思い出しました。
青というより蒼の深い緑の針葉樹の深い森。
そこに現れた白馬は森の精のようです。
作者に東山魁夷の絵をイメージしたのかどうか作者発表のあと聞いてみたいです。
Posted by 海野 雪 at 2020年08月13日 10:24
白夜なるスオミの森のあをふかくいづこより来し孤高の白馬

作者の西五辻芳子です。
富樫さん選んで頂き、またコメントをいただき有難うございました。
「スオミとはフィンランドのこと」
そうなんですよね。
SUOMIは、フィンランド共和国のフィンランド語名です。
的確な歌評を頂き、わたしの一首のイメージが伝わり嬉しく思いました。
大切な一票を大事にしてこれからも精進してまいります。
有難うございました。

海野さん、コメントをいただき有難うございました。
「今回は詠草を出していませんがコメントを」というコメントに、ああ、読んでくださってるんだと、見えてる世界がぱあーっと晴れあがるような感動を覚えました。読んでくださっていて、コメントまで頂けるなんて、とても光栄です。(参加者にお名前があがってからと、待っていました)
新型コロナ感染症第二波の真っ只中に、題詠「森」ということで、どこも出られず、ぎりぎりまで推敲して投稿しました。
東山魁夷先生の絵をモチーフにしてつくったので、海野さんのご指摘どおりでした。いくつかの絵のイメージをまとめて題詠「森」に構成してみました。東山魁夷先生は風景を主に描かれましたが、晩年「白馬」が登場するようになるのですね。幾度か展覧会にいき、一番心に残ったのは確かお亡くなりになった後、差出人のないレセプションのご案内を頂戴して、ともかくも出席したところ、最後のほうの展示室にお着物を召され髪を美群青色に染められた御令室様がいらっしゃり御挨拶をすることができたことです。
日本画の岩絵の具で表現した「深い青」の世界のスオミの森と白馬、白馬は一生を絵にささげた孤高の画家自身なのかもしれない。絵画は、言葉のない世界です。しかしながら鑑賞していると心が洗われるような感動を覚えます。鑑賞は自由で作者は何も語らないのですが
音楽とともに世界に共有するものです。そういう共有できることをしらべに
託して私も精進していきたいです。有難うございました。
Posted by 西五辻芳子 at 2020年08月30日 06:28
西五辻さん、やっぱり東山魁夷でしたね。
私も西五辻さんの一首を通じて東山魁夷の世界を共有できることをとても嬉しく思います。
私も高い精神性のある東山魁夷の絵に惹かれます。
展覧会は長い年月のうちに2回行きました。
関西在住なので唐招提寺の障壁画を生で見られたのは大きな喜びでした。

Posted by 海野 雪 at 2020年08月30日 08:35
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