2020年08月01日

第43回ネット歌会詠草/10

夏の夜にからだ横たえ恋いており眠れる森の美女の眠りを

【選歌集計結果=2票】
【投票者=太田青磁、庭鳥】
posted by 短歌人会 at 00:20| Comment(3) | 第43回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「眠れる森の美女の眠り」とは、魔法をかけられて百年眠り続けるような死のように深い熟睡のことかと思います。
そんな眠りを恋うということは、主体はなかなか眠れないのでしょう。猛暑で寝苦しいのか、不眠症に悩まされているのかは分かりませんが。
あるいは良い夢を見られず、夢の中で王子に会う姫のように幸せな良い夢を見たいという願いかもしれないとも思い、バレエの眠れる森の美女のことなど思い出したりもして、身近なところからファンタジーが広がる歌だと思いました。
Posted by 庭鳥 at 2020年08月09日 17:57
『眠れる森の美女』は有名なバレエ音楽ですが、「眠れる森の美女の眠り」と表現されると眠りそのものに、どこか透き通るような質感が感じられます。実際の日本の夏の熱帯夜に感じる気持ちとの落差がユニークだと思いました。
三句の切れ、夜に〜横たえ、眠れる〜眠りを、おり〜森〜眠り、と韻律も気持ちよく、想像の眠りにあこがれる気持ちが伝ってきました。
Posted by 太田青磁 at 2020年08月16日 16:00
コメントありがとうございます。ストレートで分かりやすすぎるくらいの工夫に乏しい1首ですが、とても素敵に読み解いていただき、うれしかったです。韻律は意識しました。
Posted by 加藤隆枝 at 2020年08月31日 22:15
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