この記事へのコメント
今どきの案山子は進化して人間っぽくなってきました。
今でもへのもへじの案山子があるのかな?
懐かしい昔の風景を思い出しました。
Posted by 海野 雪 at 2020年11月18日 15:12
秋の田のスケッチとして好感がもてる歌。案山子の歌と言うと、変な恰好のものを詠うものをよく見るが、この歌の案山子はオーソドックスな「へのへのもへじ」。なつかしさも感じさせてくれる上手な歌。
Posted by 藤原龍一郎 at 2020年11月19日 19:35
田舎の田園地帯に住んでいる自分にはよく分かる歌で好ましく読みました。完成度の高い歌と思います。
Posted by 永井秀幸 at 2020年11月20日 16:23
最近のかかしは趣向を凝らしたものや、リアルに人間のようなものが多くなったと聞きます。そこに「へのへのもへじ」の穏やかな顔をして立つかかし。のどかな風情が巧みに表現されておりますが、初句の「ぽつねんと」に込められた哀しさがより深く染みてきますね。時代に取り残されたものの悲哀の歌と読みました。
Posted by 高良俊礼 at 2020年11月20日 22:47
ぽつねんと刈田の案山子は秋日なか面穏やかにへのへのもへじ

刈田ということは稲の収穫後だから、この案山子サンは、
リタイア後の寂しさと悠々自適な境地とを味わっているのかと思いました。

「へのへのもへじ」は古典的になりつつあるのですね。
高良さんのように時代に取り残されたものの悲哀とみれば、さらに味わいが深まります。

「面穏やかに」のなかの二つの「O」の音の響きが味わい深いです。
(へのへのもへじ)を囲む顔の輪郭はきっと、縦長のOの文字みたいだったろうと思えます。
Posted by 川上幸子 at 2020年11月28日 11:24
ぽつねんと刈田に残る案山子は寂しげな感じに詠まれるのかと思ったのですが、「秋日なか面穏やかに」から、何とも充足感に満ちた明るい案山子が思われました。ユーモラスな「へのへのもへじ」の顔からものびやかさが感じられました。
Posted by 加藤隆枝 at 2020年12月01日 21:55
海野さん、藤原さん、永井さん、高良さん、川上さん、加藤さん、貴重なコメント有難うございました。作者の肥塚しゅうです。
家のまわりに田畑が残っていた頃ののんびりした風景を思い出して詠んだ歌です。
ネットを眺めると最近の案山子は、確かに人物やキャラクターを模して作られたものが画像を賑わしていますが、へのへのもへじ案山子もわずかながら見られます。
世の中の喧騒から離れたのんびりとした豊かな時間を表現したつもりでしたが、高良さんと川上さんが言われるように、時代に取り残されたものの悲哀をも汲み取っていただけたことは、嬉しいものです。
ともあれ、昔ながらの素朴なへのへのもへじ案山子は、心にのこる原風景として大事にしたいものです。
Posted by 肥塚しゅう at 2020年12月05日 09:57
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