2021年05月02日

第45回ネット歌会詠草/18

値引きのシール貼られしみかんの缶詰がへこみを見せて強く立ちおり
posted by 短歌人会 at 00:08| Comment(3) | 第45回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
へこみがあるから値引きされているんでしょうが、さっきから誰も買おうとしていない。そういう缶詰の様子に孤高の力強さを感じたのでしょう。主体もその毅然とした様子に手に取りづらさを感じているようです。
Posted by 光本博 at 2021年05月06日 20:15
値引きのシール貼られしみかんの缶詰がへこみを見せて強く立ちおり


へこんだだけでセール品にされ、みかんの缶詰がぷんと怒っているような
一首で好感をもちました。

「みかん」がいいですね。「桃」や「林檎」より断然「みかん」で短歌になりました。

七八五七七の一首ですが、初句二句は増音せずとも定型におさまりそうです。

Posted by 西五辻芳子 at 2021年05月19日 05:44
世の中の荒波をくぐり抜けてきたみかんの缶詰が、へこみくらいで私の価値は下がったりしないわよ、と主張しながら毅然としているように読めて、楽しい一首でした。
Posted by 加藤隆枝 at 2021年05月25日 11:28
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