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2021年05月02日
第45回ネット歌会詠草/15
クラスタの大きさ競ふはつなつの藤のはなぶさリラの花房
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この記事へのコメント
初句に「クラスタ」がありその強さにどきりとします。クラスタの語源は「果実や花などの房、塊」「生き物や同種類のものの一団」とあります。
クラスタは美しい花の咲き方でもあるのだよ、とさりげなく言っているようですが、昨今の新聞紙上には禍々しいコロナ関連でのニュースに夥しく見られる言葉です。当然その対比を含んだ歌。
その発想と花選びのセンスがいいなあ、と思います。
一つ感じるのは、藤の花とリラの花どちらも素晴らしい香りであり花であるのですが、同格の二つが出ていると散漫になり、一つだけの方がより印象的な歌になるのではないでしょうか。
Posted by 川井怜子 at 2021年05月10日 17:26
クラスタの大きさ競ふはつなつの藤のはなぶさリラの花房
コロナ禍で色々な新しい言葉が使われ「クラスター」は感染の一集団の
様に認識していましたがが、前評者同様この一首で「花の房」の意とし
ても使われることを知りました。
日々のニュースでクラスターがおこる度、気分が沈んでましたが「クラ
スタの大きさ競ふはつなつの」と定型でコロナ禍第四波を詠いだしたか
と思わさせ下の句で逆転して「藤のはなぶさリラの花房」と読者の予想
を裏切り、美しい花房の色や香りをくりかえしおおらかな一首に仕立て
たところがいいですね。ただ、藤もリラも春の季語なので「はつなつ」
は違和感を感じます。季語一つに焦点をしぼったほうがより良いという
ご意見があるとおもいますが、同じ花で房の大きさの違いがある
花はなかなかないので、この季重なりは残してもいいと思います。
Posted by 西五辻芳子 at 2021年05月17日 07:00
川井様、西五辻様
コメントをどうもありがとうございます。
ご助言を参考にして、推敲するつもりです。
季語も、少しずつ勉強してゆきたいです。
毎日歌会を覗くのが楽しみな五月でした(明日も参ります)。
皆さま、ありがとうございました。
Posted by 川上幸子 at 2021年05月30日 15:30
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その発想と花選びのセンスがいいなあ、と思います。
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