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2021年05月02日
第45回ネット歌会詠草/11
息をひそめ夜明けを待つとふいましめの破られやすきは怪談の常識
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この記事へのコメント
>息をひそめ夜明けを待つとふいましめの破られやすきは怪談の常識
中学生のころ、キャンプでの引率の担任の話し。真夜中、一人で鏡の前にゆき、目をつむり、午前零時とともに、目をあける! 鏡に映るのは、、、あなたを後ろからのぞき込む・・・。当分のあいだ夜に鏡を見るのが、こわかったなぁ。
結句、「怪談の常識」と自分で言ってしまったのが惜しい。もっと別の表現で、怖がらせてくださいませ。
Posted by 弘井文子 at 2021年05月13日 15:17
息をひそめ夜明けを待つとふいましめの破られやすきは怪談の常識
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の短編集「骨董」の作品『常識』
毎夜出現するというが、九月二十日の夜、普賢菩薩が白象に乗って現れたが、僧と小僧が経をとなえようとした時、猟師が矢をはなち逝った。
猟師は僧に咎められると日頃から殺生をする職業だから化け物だとみぬけると。
翌日見に行くと矢をさされた狸がいた。
博学の高僧より無学な猟師の常識が化け物を退治させ身を守ることが出来たという話
一読は、化け物から身を守るいましめ(じっと夜明けを待つ)は怪談の常識として破られやすきことだよと、詠われていると思ったのですが
小泉八雲の『常識』が下敷きにあれば「常識」によって見抜き破られやすきということが暗喩されている。
Posted by 西五辻芳子 at 2021年05月14日 03:01
西五辻さん、八雲の『常識』は知りませんでし た。島根に住んでいますのに f(^^;
Posted by 弘井文子 at 2021年05月14日 11:29
三句目の5音をのぞけば他の句はすべて字余りですがあまり気にならず、一読後、結句の字余りだけが気になりました。結句を「怪談の常識」ではなく「怪談の常」で収めてくれたらすっきりするのにな、と思っていましたが、小泉八雲の作品が下敷きになっているとしたら「常識」は譲れないところなのでしょうね。西五辻さんの読みが面白かったです。
Posted by 加藤隆枝 at 2021年05月25日 06:18
丁寧に読んでいただきありがとうございました
自分としては出口が見えそうで見えないこの頃の日々を「怪談」に重ねていました
『怪談』で有名な小泉八雲の「常識」は特に大好きなお話でしたが、すっかり忘れてしまっていました
けれど言われてみればなにか通じるものがようで、あらためて驚きました
夜明けがくれば何が見えるだろう…
今はそれを思いながらもう少し、もう少し…と耐えている毎日です
弘井さん、西五辻さん、加藤さん、そして皆さま方、どうもありがとうございました
Posted by 西橋美保 at 2021年05月31日 23:49
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