2021年08月01日

第46回ネット歌会詠草/19

飴色の干されし魚揺れる窓ラオスの村に乾季訪れ

【選歌集計結果=8票】
【投票者=五十嵐真希/太田青磁/加藤隆枝/鎌田章子/亀尾美香/高良俊礼/竹田正史/馬淵のり子】
posted by 短歌人会 at 00:04| Comment(5) | 第46回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
奇をてらう部分が全くないのに印象に残る、情景を鮮明にイメージできる歌でした。ラオスに行ったことのない人間には思い浮かばない、例えば干した魚が乾ききって飴色になっている様子など、現地を訪れたからこそ詠める歌ではないかと思います。
Posted by 亀尾美香 at 2021年08月07日 12:13
ラオスという国名に引かれてとりました。
大きな船でたくさん取る漁法ではなく、人々が細々と取ってきた魚を窓辺に干し、段々と飴色に変わっていくのが目に浮かぶ様です。
「干されし魚」で名詞で切れ、揺れる窓でまた切れます。なので、二句で助詞を入れたほうが滑らかになるのではと思いました。
Posted by 鎌田章子 at 2021年08月15日 14:54
ラオスは海がない国。
多分、魚は川魚か湖で取れる魚だと思います。貴重なタンパク源を大事に暮らしている姿が想像されます。
Posted by 鎌田章子 at 2021年08月15日 15:01
「飴色の干されし魚揺れる窓」で視覚が刺激され、「ラオスの村に乾季訪れ」で、東南アジアの湿った空気から乾いた空気への流れが感じられ、自分もラオスにいるような気分になりました。外国に行けない今の状況下、旅心の大いに湧く一首です。
鎌田さんのおっしゃるように、字余りになってしまいますが、二句で助詞があった方が流れがいいように思います。

Posted by 五十嵐真希 at 2021年08月15日 18:13
日本の漁村などでも干物にされる魚を見かけることはありますが、初句の「飴色の」から相当によく乾燥している状態を思っていたところ、「ラオスの村に乾季訪れ」で、やはり異国のことだったのだと納得し、鮮やかな情景に魅せられました。下の句が印象深く、とても心惹かれる1首でした。
Posted by 加藤隆枝 at 2021年09月20日 18:16
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