2021年08月01日

第46回ネット歌会詠草/18

太陽を直下に浴びて透き通りたなびくダツの魚影は青く

【選歌集計結果=2票】
【投票者=西五辻芳子/瑞坂 菜】
posted by 短歌人会 at 00:05| Comment(5) | 第46回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
太陽を直下に浴びて透き通りたなびくダツの魚影は青く

ダツがサヨリに似た細長い魚だと初めて知りました。その群れが太陽の光を浴びるのを見ると透き通るように感じ、また上から見ると背の蒼さで目立たず鳥などの外敵から身を守る様子が分かります。3D短歌というか、キュビズム的と言うか、見方を変えた一物を捕まえている感じました。
Posted by 瑞坂 菜 at 2021年08月10日 10:27
太陽を真下に浴びて透き通りたなびくダツの魚影は青く

一読情景がうかび採らせて頂きました。ダツの群れ泳ぐさまや太陽を真下に浴び透き通りきらめく様子、
魚影の青い色が海の色と調和してたなびくようにすすむ動画を見るような新鮮さに好感をもちました。

「駄津」は英名をNeedlefishという位両顎が鋭くとがり画像で検索するとダツ目のサヨリや秋刀魚にも似て水面にちかいところを群れをなして泳ぐそうです。

Posted by 西五辻芳子 at 2021年08月11日 01:37
太陽を直下に浴びて透き通りたなびくダツの魚影は青く

情景はなんとなくイメージできる一方、文字を追っていくと「透き通り」と「青く」をどう読めばいいのか迷います。どちらもダツの色味を言っていて、「透き通るような青さ」という意味合いなのか、ダツ本体は透き通っているのだが魚影として見ると青いという意味か、それとも透き通っているのは海の水で、ダツの魚影が青く見えるということなのか。すいません、私の読解力が低いせいかもしれませんが、うまく読み取ることができませんでした。
ダツというと夜の海でライトに向かって突撃してくるというイメージなので(実物を見たことはないですが)、真昼間のダツの姿を見ている作者または作中主体は海に近い暮らしをしてるんじゃないかと思いました。
Posted by 寺阪誠記 at 2021年08月30日 13:58
「たなびく」の使い方がしっくりこないので、調べたところ、雲や霞、旗などが空を横にながれることであり、水のなかの魚が「たなびく」と用いるのは如何でしょうか? 全体のイメージは平明でいい歌だと思いますので、「たなびく」にかわる言葉がないかと考えましたが、思い当たりませんでした。
Posted by 肥塚しゅう at 2021年08月31日 07:14
私も肥塚さんのコメントに共感します。
ダツという魚は高速で遊泳するらしいので「たなびく」のイメージがつかめません。

ただ泳ぐ一瞬を捉えているとすれば、ダツの長く細い全身が「たなびく」ように見えるという感覚もわからないことはないですね。
題材としては好感の持てる歌です。
Posted by 馬淵のり子 at 2021年08月31日 11:57
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