2021年08月01日

第46回ネット歌会詠草/5

俗名は「佐伯真魚」なる空海の杖跡に湧く泉かずかず

【選歌集計結果=6票】
【投票者=海老原春樹/生沼義朗/西五辻芳子/庭 鳥/保里正子/吉岡生夫】
posted by 短歌人会 at 00:18| Comment(5) | 第46回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
全国各地に弘法大師空海の独鈷水伝説がありますが、空海の俗名・佐伯真魚を入れることで湧き水と水を得て生き生き泳ぐ魚のイメージが広がる短歌だと思いました。
Posted by 庭鳥 at 2021年08月07日 07:45
課題を空海以前の「佐伯真魚」で消化、昇華しているのが魅力です。下句の表現と相俟ってロマンのある歌です。
Posted by 吉岡生夫 at 2021年08月08日 10:47
俗名は「佐伯真魚」なる空海の杖跡に湧く泉かずかず

「魚」という題詠で空海の俗名をひらめいたところがいいですね。

弘法大師も人の子と生まれ学問や修行の日々に地学の知識を

身につけられたのでしょうか。

念力や伝説では言い表せない数々の杖跡に湧く
「泉」と俗名の「真魚」が呼応していますね。

しらべもよく採らせて頂きました。
Posted by 西五辻芳子 at 2021年08月11日 01:48
俗名は「佐伯真魚」なる空海の杖跡に湧く泉かずかず

題詠「魚」で「佐伯真魚」を使うのはアイデアを感じますが、題詠という前提を外して読んでみると、空海を引き出すのに俗名を持ってくるのはすこし唐突に思えます。
庭鳥さん、西五辻さんの読みのように「魚」と「泉」を縁語的に呼応させているのかもしれませんが、私にはわかりにくかったです。「魚」と「泉」の呼応がすぐに読み取れたら「佐伯真魚」を出してくる必然性も理解できるのですが…
Posted by 寺阪誠記 at 2021年08月30日 09:30
作者です。
今回も、コメントをお寄せくださりありがとうございました。

題詠があまり得意でなく、「佐伯真魚」と「泉」が揃ったのには多少偶然の要素もありました。その点で、寺阪さんのご指摘はごもっともと思います(「泉」に「魚」が棲むのか、という点でも)。
一方で、「空海」の方も「水」をイメージさせますので、「魚」「泉」とは「水」で繋がったかなと思っています。
今後もより良い表現を求めていきます。
Posted by 亀尾美香 at 2021年09月12日 22:52
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