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第46回ネット歌会詠草/5
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第46回ネット歌会詠草/3
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2021年08月01日
第46回ネット歌会詠草/4
紅色の金魚が泳ぐ風鈴の奏でる音が熱でくぐもり
【選歌集計結果=4票】
【投票者=太田青磁/肥塚しゅう/野崎挽生/瑞坂 菜】
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posted by 短歌人会 at 00:19|
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この記事へのコメント
夏の日差しを背にぶら下がる風鈴を爽やかに描いた分、結句の「熱でくぐもり」で一気に現実の暑さに引き戻されました。落差のあるとても上手い歌だと思います。
カメラが徐々にズームアウトしていくような描き方も効いています。自由に泳ぎ回る金魚がガラス細工の風鈴にピタリと収まる上の句。四句目で音が鳴りますが、その音に対する違和感を提示して歌を結んでいます。実際に音がくぐもっているということではなく、そのように聞こえたということでしょうか。近年の暑さの異常性を誰もがイメージできる風鈴の音を使って表していて見事です。
Posted by 野崎挽生 at 2021年08月08日 12:35
紅色の金魚が泳ぐ風鈴の奏でる音が熱でくぐもり
紅色の金魚で、姿がくっきりと浮かび風鈴かな?と思う間もなく音の情景に誘われる運びに乗った自分でした。作品世界にいざなわれるということは、こういう事かと。くぐもったガラスの音というものを確かめたくなりました。
Posted by 瑞坂 菜 at 2021年08月10日 10:21
「くぐもる」を調べると、「声などが中にこもる」「はっきりしない」とあります。例えば雨の日などは、風鈴の音が雨音が障害となり聞こえにくいという経験は誰でもあるでしょう。では、熱暑のなかではどうでしょうか? 豆知識として「音の振動を伝える媒介物質の質量が重いほど、音の伝達に抵抗が生まれる」ということのようです。そして、高い音ほど伝わりにくく、低い音の方がより伝わりやすいようです。とはいえ、熱暑の空気と普通の空気の音の伝達の違いは調べてもよく分かりませんでした。
歌に戻りますと、短歌のなかでは、自身の感じ方たことをいかに上手く表現して読者の共感を得るかということなので、この一首の「熱でくぐもり」は実感として大変よくわかります。 重たげな気怠い空気のなかで、普段であれば涼し気な玻璃製の風鈴の音もくぐもった音に聞こえるのでしょう。私には、暑さだけではない世の中の不安な状況を感じさせる一首だと思いました。
Posted by 肥塚しゅう at 2021年08月13日 10:01
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