2022年02月08日

第48回ネット歌会詠草/23

新雪の積みてまばゆき凍て朝を閉店セールの列に並びぬ


【選歌集計結果=8票】
【投票者=伊藤まり/亀尾美香/川井怜子/川上幸子/木村昌資/橋小径/竹田正史/永井秀幸】
posted by 短歌人会 at 00:04| Comment(4) | 第48回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一読して情景が目に浮かびます。「新雪」「朝」という「始まり」を思わせる言葉と、「閉店」という「終わり」を示す言葉がうまく対比されています。
お得な「閉店」セールなら当然「朝」から並ぶことになりますが、上句で「新雪」の美しさを詳しく描いたところに作者の工夫がうかがえます。
Posted by 亀尾美香 at 2022年02月16日 21:55
新雪が輝く朝の風景と、商いの終わりを告げる「閉店セール」。
この二つの要素が並ぶことで、ひときわ寒い特別な瞬間が伝わってきました。
「凍て朝」という引き締まった表現が印象的です。勉強になります。
Posted by 伊藤まり at 2022年02月16日 23:51
まばゆい景色の中で、凍てつく朝から並んでいる閉店セールの列。
朝から列が並ぶということは、人々から愛されていた店だったのでしょうか。
まばゆい景色と閉店セールの切なさ、その対比が印象的です。
Posted by 木村昌資 at 2022年02月28日 11:14
伊藤様、亀尾様、川井様、川上様、木村様、橋様、竹田様、永井様、票を入れていただき有り難うございました。
亀尾様、伊藤様、木村様、温かいコメントを有り難うございました。

1月30日に西勝洋一氏が亡くなり、地元は大きな衝撃を受けました。体調が回復してきたので退院も間近と伺っていた矢先の急逝。ご本人ももう少し余裕があると考えておられたのではと本当に残念で悔しくてなりません。
今回のネット歌会は諦めようと思っていたのですが、それではダメだ、残ったものががんばらなくてはと思い直し、締め切り2分前に送信しました。


この店がなくなるとどこで買い物をしようかと悩んでいる人の声も多く聞きました。食料品、書籍、文具、衣類、贈答品、たくさんのテナントも入って、ここにくればなんとか間に合うお店だったのです。
冬の朝の描写しかないので閉店に困っていることは伝わらないだろうなと思いつつ、推敲もせずに送ってしまいましたので8票も入れていただいたことに驚きと感謝の思いでいっぱいです。
有り難うございました。
Posted by 鎌田章子 at 2022年03月12日 10:23
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