2022年02月08日

第48回ネット歌会詠草/16

音のない世界の兄が音のある妹に告ぐ 無力ではない


【選歌集計結果=2票】
【投票者=海老原春樹/西五辻芳子】
posted by 短歌人会 at 00:11| Comment(3) | 第48回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おそらく聾者である兄から健常に耳が聞こえる妹が何か失意にあり、励ます意図で「無力ではない」と言葉を告いだという歌意。
短歌の題材としてのチョイスが良い。
無駄を削ぎ落とす意図が読み取れ
二度の対比に一文字空けての「無力ではない」は、この歌への渾身の力を注ぐ熱意が伝わり
説明のしすぎになっていないことに成功している。
一文字空ける必要はなかったかもしれないが、歌への渾身の思いが、ここから伝わってきた。
Posted by 海老原春樹 at 2022年03月04日 00:52
状況とセリフから、映画「コーダ あいのうた」が題材になっているのではと思いました。
私は映画は未見、たまたまレビュー記事を少し読んだのみなので、違っていたら申し訳ありません。
印象的な一場面が、とても簡潔な美しさで表現されていると感じます。
一方で、映画がベースになっているとすると「(告げている兄自身が)無力ではない」という意味だったかと思うので、どちらに向けた言葉かが分かるとより歌の内容がとりやすくなるかもしれないと思いました。
Posted by 伊藤まり at 2022年03月06日 22:42
海老原さん、伊藤さん、コメントをありがとうございました。
おっしゃるとおり、映画「コーダ あいのうた」で、兄が妹に、(自分は)無力ではないと告げた場面を詠いました。
「お前の道を歩め」と妹を励ます場面でもあったのですが、誰が無力ではないのか、はっきりさせた方が良かったかなと考えています。
Posted by 五十嵐真希 at 2022年03月13日 22:20
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