2022年02月08日

第48回ネット歌会詠草/14

保育園かすめて黒きランドセル「なつかしいな」とませたる声が


【選歌集計結果=1票】
【投票者=加藤骼}】
posted by 短歌人会 at 00:13| Comment(2) | 第48回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
作品の完成度という点から見れば、もう少し推敲が必要かもという気がしました。「黒き」という情報はほんとに必要なのか?二句目は「かすめてゆける」のような状況を描写した方がいいのではないか?などと。
でも、この1首の表現していることは手に取るようによく伝わってきて、思わず笑ってしまいました。小学校の低学年くらいの子どもであっても「今」こそは自分の人生の全てであり、少し前は「昔」であって「なつかしいな」という感慨をもたらすのです。いっぱしの大人のような気分に浸っている、ませた子どもの声が聞こえてくるようでとても愉快に感じた1首でした。
Posted by 加藤隆枝 at 2022年02月21日 00:26
加藤骼}さま
行き届いた歌評をありがとうございます。
ランドセルの黒の残像と、声の余韻とを
そのまま詠んでしまいましたが、
どちらかに絞るべきだったのかもしれません。
推敲のヒントをくださって感謝します。
くすっと楽しんでいただけたのなら、嬉しいです。

この歌を下書きしたのは終業式の時期でしたが
それからおよそ二か月後、
ウクライナの保育園に砲弾が撃ち込まれようとは
夢にも思いませんでした。

Posted by 川上幸子 at 2022年03月11日 20:53
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