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2022年08月15日
第49回ネット歌会詠草/17
京都からヒッチハイクで来たという餓鬼が棲みつくコンビニトイレ
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posted by 短歌人会 at 00:04|
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この記事へのコメント
心惹かれる歌だと思いながら、どう解釈したらよいかと迷っていました。
「餓鬼」は何を表すのか、仏教の死後の世界で餓鬼道に堕ちた亡者のことか、それとも子供のことを言っているのかなどとと考えました。
ヒッチハイクで来た子供がコンビニのトイレに住み着いていたら、警察や行政機関に保護される案件でしょうから実際の子供を指しているのではなさそうです。
お寺の人でもなければ、日常生活で餓鬼を意識することなんてないのではと思っていたのですが、「丁寧な暮らしをする餓鬼スタンドフィギュア」という物が数年前に発売されネット上で話題になったそうです。
もしかしたら作者は餓鬼フィギュアがコンビニのトイレに置かれているのを見かけて、なぜこんなところに餓鬼フィギュアが?誰が置いたのだろう。もしや、この餓鬼は京都のお寺を脱走してヒッチハイクで別の地方にやってきてコンビニトイレに住み着いたのではと結論した歌ではないかと考えました。
Posted by 庭鳥 at 2022年08月31日 07:48
謎に満ちた歌ですが、前評者とおなじく私もこの歌、なんとなく好きです。
「棲む」は通常、人間以外の生き物(動物など)に使われるので、"餓鬼"は少なくとも人間の子どものことではないでしょう。
ヒッチハイクで来た、とあるので金もなく、また餓えと乾きに苦しむ"餓鬼"が棲みついてしまっているのでしょうか。
まさか餓鬼フィギュアがコンビニのトイレに置かれていたとは思いませんので、この歌は、作者の幻視の歌だと思います。
例えば、社会の不平・不満や苦悩を思うあまり、現在の縮図(?)となっているコンビニで、なにか幻視したものがあり、それをもとに作られた歌ではないかと思いました。
Posted by 肥塚しゅう at 2022年08月31日 17:04
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