2022年08月15日

第49回ネット歌会詠草/14

ブローチの京七宝に描かれし里山の夜にフクロウが啼く
posted by 短歌人会 at 00:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 第49回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
フクロウは縁起物として人気があるそうで、ネット通販サイトで検索したところ七宝焼きのブローチを含むたくさんのフクロウアクセサリーを見ることができました。
通販サイトで見たアクセサリーはフクロウ単体のものが多かったですが、この歌の京七宝ブローチは里山の夜が描かれた絵画的なアクセサリーのようです。きっとフクロウもその中に描かれているのでしょう。
京七宝のブローチをじっと見つめるうちに、里山に住むフクロウが鳴くように感じるくらい引き込またのかな、と考えました。
Posted by 庭鳥 at 2022年09月02日 07:45
ブローチの京七宝に描かれし里山の夜にフクロウが啼く

ふつうの語順だと「京七宝のブローチ」となるところですが、
五七に合わせて「ブローチの京七宝」としたところが韻文らしいと感じました。
「夜の里山」ではなく「里山の夜」というもっていき方も、
夜の空気を震わせる声が聞こえるようで、効果的です。

別の結社の先輩から、響きの強い助詞「に」を一首中2回以上使わないほうがいい
と助言されたことがありますが、どうなのでしょう?
たとえば「里山の夜を」としてみると…
元の歌の方が落ち着きがいいようにも思えます。

「啼く」という漢字の選択も、フクロウの声や顔に合っています。

Posted by 川上幸子 at 2022年09月04日 10:22
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