2022年08月15日

第49回ネット歌会詠草/12

ほどよき距離感といへ在席の人に配りぬ東京ばな奈
posted by 短歌人会 at 00:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 第49回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ほどよき距離感、コロナ禍でオフィス内に人がいっぱいにならないよう時差通勤や在宅勤務、アクリル板での仕切りなどを表しているのかと思います。
帰省か観光かで東京に出かけ、休暇あけに出社して土産の東京ばな奈を配っているのでしょう。以前よりオフィス内の人数が減り、配るお菓子の数も減ったのかもしれません。
結句の東京ばな奈、からやわらかなふんわりした印象を受けました。
Posted by 庭鳥 at 2022年08月21日 15:38
職場の人たちに土産を配る、という些細な景にも関わらず主体の心理の動きが感じ取れます。
<といへ>は「とは言え」という意味で合ってますかね?そう考えると、<ほどよき距離感といへ>にはどこか主体が<ほどよき>を損なわないよう慎重になっているような印象を受けます。
選んだのが<東京ばな奈>というザ・東京土産なのも面白い。たしかにここで攻めたものを送ると<ほどよき>が損なわれてしまいそうなので、絶妙です。
<在席の>という部分で前評者の方同様、コロナ禍の今の職場風景を浮かべることができました。
Posted by 野崎挽生 at 2022年09月09日 22:54
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