2022年08月15日

第49回ネット歌会詠草/7

違和感は〈京ばあむ〉の「京」のデザイン ぐるぐる模様が「稟(こめぐら)」に似る

※カッコ内はルビ
posted by 短歌人会 at 00:14| Comment(5) | TrackBack(0) | 第49回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
違和感は〈京ばあむ〉の「京」のデザイン ぐるぐる模様が「稟(こめぐら)」に似る
 
〈京ばあむ〉のパッケージにデザインされている「京」の字のことですね。たしかに特徴的なぐるぐる模様(バームクーヘンを模しているのでしょうか)。
散文だと「デザインに違和感あり」となるところ、「違和感は」で詠い出し、「〜のデザイン」の体言止めで切れをつくる。そこに工夫があるなと感じました。また「稟」は「こめぐら」と読むのだと勉強になりました。
〈京ばあむ〉がどれくらい知られているお菓子かわかりませんが、仮に知らなくてもネット検索でもすぐ確かめられるし、そうすれば下の句に共感・納得できるのではないでしょうか。
Posted by 寺阪誠記 at 2022年08月27日 17:24
違和感は〈京ばあむ〉の「京」のデザイン ぐるぐる模様が「稟(こめぐら)」に似る
 
ツートンカラーの同心円が美しいお菓子ですね。
「稟(こめぐら)」という漢字を初めて知りました。
ひょっとして米粉を使っているのかと調べてみたら、
小麦粉やバターなど、西洋の材料に
抹茶や豆乳を組み合わせた、和洋折衷のお菓子でした。
「京」のデザインが文字とイラスト(円い菓子)を組み合わせているのは、
そんな折衷性を象徴しているのかもしれません。

「違和感は」という練達の歌い出しは、
このデザインの第一印象をズバリと伝え、かつ本質を突いていると思います。

おそらくこのデザインは
平安時代の遊戯的な絵文字、葦手の伝統の延長線上にあるのでしょう。
同時に、現代のemojiにも通じるようです。
「稟(こめぐら)」は和(漢)の伝統、「ぐるぐる模様」はポップな現代性を
同時に感じたからこその表現かもしれません。

こんど京都へ出かけたら、<京ばあむ>を買うという楽しみができました。
Posted by 川上幸子 at 2022年08月28日 20:55
「京ばあむ」は京都みやげのひとつのようですが、確かに「京」の字が稟議書の「稟」に見えます。これは紛らわしいですね。

私でしたら
稟議書の稟にも見える京の字の書かれたバーククーヘンを買う
のようにしているかもしれませんが「こめぐら」という稟の訓読みを持ってきた点にこの一首の面白さを感じました。
Posted by 光本博 at 2022年09月06日 21:33
↑誤字ありのため取り消し願います。

「京ばあむ」は京都みやげのひとつのようですが、確かに「京」の字が稟議書の「稟」に見えます。これは紛らわしいですね。

私でしたら
稟議書の稟にも見える京の字の書かれたバウムクーヘンを買う
のようにしているかもしれませんが「こめぐら」という稟の訓読みを持ってきた点にこの一首の面白さを感じました。
Posted by 光本博 at 2022年09月06日 21:35
寺阪さん、川上さん、光本さん、コメント 有難うございました。
語順とリズムを工夫して、散文調にならないようにいつも心掛けています。それにしても今回の題「京」は難しかったです。地名(東京、京都)と相棒の杉下右京ぐらいしか頭に浮かばず四苦八苦しました。
Posted by 肥塚しゅう at 2022年09月17日 14:28
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック