この記事へのコメント
 千葉ロッテマリーンズの球場はZOZOマリンスタジアム、名前の通り千葉県千葉市にある。ここでいう球場は二軍の施設らしい。埼玉西武ライオンズのベルーナドームと違って、ずいぶん地味な選択である。が事実として、その球場が電車の窓に映っているのであろう。必然的に埼玉と東京のイメージが浮上し、比較せざるを得ない構造になっている。その落差、しかし作中人物の引け目が詠われているのではない。むしろロッテ愛ないしは郷土愛であろう。
 「埼京線」という言葉に惹かれた一首である。
Posted by 𠮷岡生夫 at 2022年08月21日 08:46
埼京線でさいたま市を通過する区間に乗ったことがある人(新幹線からも見えるかもしれません)ならば、あぁあそこに球場とロッテの工場があったな……とピンとくる光景が詠われています。
田園風景や住宅地を過ぎどんどん都会へ景色が移り変わり、荒川橋梁を渡って都内に入る埼京線。
埼京線というと、混雑による痴漢被害の多さからネガティブなイメ−ジを個人的に持っていたのですがこの歌からは明るくのどかな印象を受けました。
吉岡さんが書かれているように、郷土愛を感じてあたたかい気持ちになりました。
Posted by 庭鳥 at 2022年08月21日 14:45
私はロッテの球場を見たこともなく、どこにあるかも知りません。埼京線に乗ったことはあるとは思いますが、思い出せないくらい昔です。しかし、この歌に何か、しみじみとしたものを感じました。埼京線に乗って東京を目指している作者の気持ちが、歌に籠っているのだと感じます。
Posted by 大野奈美江 at 2022年08月23日 14:45
その窓にロッテの球場映しつつ埼京線は都内に入る
 
土地勘がないので、「ロッテの球場」と言えばマリンスタジアムを想像してしまいます。埼京線で千葉方面をも見はるかすポイントがあるのかと思っていましたが、前評者のコメントで浦和球場だとわかりました。あるいは「二軍(ファーム)の球場」という情報が要るのではないかとも思います。「二軍」や「ファーム」という言葉から立ち上がる情感もありますし。しかし一方で、作者にとって「ロッテの球場」と言えば何の前提も置くことなく浦和球場だというのが、自然な気持ちなのかもしれません。つまり、日々埼京線を利用しているのでしょう。それも毎朝都内への通勤で乗車しているように感じます。「映しつつ……入る」という表現から日々反復されていることを冷静に受け止めているという感じがします。
Posted by 寺阪誠記 at 2022年08月27日 17:10
埼京線を使って都内に向かうということは、この球場は埼玉県内なのでしょうが、確かに2軍球場としてロッテ浦和球場があります。

しかし、埼玉と東京の県境付近からは相当距離があり、本当に見えるのかどうか分かりかねる部分があります。他の球場のことを言っておられるのでしたら不勉強で申し訳ありません。

とはいえ「〜が見えればもう東京だ」というようなランドマーク的存在が見えるという一首の内容には共感できます。そのような存在は人それぞれかもしれませんが、ロッテの球場とした点にオリジナリティがあると思います。
Posted by 光本博 at 2022年09月06日 21:24
ロッテの2軍球場であるロッテ浦和球場を「ロッテの球場」と断定的に使っているところから、作中作者は通勤で毎日埼京線の車内から目の前に見える2軍球場に少し親近感・愛着を感じていたか、バリバリではないけれどロッテファンなのではないかと推測されます。この使い方は例外的な使い方ですが、親しみを込めた使い方として賛成します。
前評者の光本さんの指摘通り、位置関係的には荒川まではあと3駅あるので、正確ではないようにおもわれます。「〜しつつ〜に入る」のつつは、基本的には同時並行する動作(動詞)について、使われるからです。
第一点目を除けば、一首がやや類型的なようにおもいます。
Posted by 山寺修象 at 2022年09月08日 06:58
吉岡様、庭鳥様、大野様、寺阪様、光本様、山寺様コメントをありがとうございます。
自分でも詰めの甘い一首だったかなと反省しています。
東京で働いているときに、家の事情で頻繁に仙台に帰省しなければならず大宮で新幹線を降りて埼京線に乗り換えて東京北部の自宅に帰るときのことを詠みました。「ロッテの球場」の指すもののあいまいさとか、まだ東京ではないのではというご指摘もごもっともで、心象としてはあっているのですが工夫していきたいと思います。
ロッテ、うっすらファンではあります。仙台とロッテにはいろいろ因縁があるんですけれども。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%86

Posted by 橋小径 at 2022年09月14日 18:06
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック