この記事へのコメント
作者の心象を詠った歌ですが、「雨を避けられる程度の小さい屋根をもつ家に暮らしているが、たとえ小さな家であっても日々満足して暮らしている」といったところでしょうか。
全体の雰囲気がよくていい歌だと思います。
上の句の「拵える(こしらえる)」の意味がややとりづらいため、例えば「雨傘を小さな屋根に準える(なぞらえる)」という表現も考えられるのではないかと思いました。
Posted by 肥塚しゅう at 2023年02月15日 09:52
>雨傘に小さな屋根を拵へる一つの屋根に足らふ明け暮れ

解釈は肥塚さんの評と同じです。
上の句の「拵える(こしらえる)」の意味がややとりづらいため……と書かれていますが、僕はそうは思いませんでした。「雨傘に」の「に」は、雨傘として、雨傘という目的のために、というような意味合いを持つと思うので、この歌の表現のままでいいのではないかと思います。侘住まいながら自足しています、という歌で、同時代にこのように詠まれているところに共感しました。
Posted by 斎藤 寛 at 2023年02月18日 09:06
このうたは何か良い雰囲気があるような気がしたけれど、初心者の私は「雨傘に」を雨傘のためにと読むことができませんでした。

傘をさして道ゆく人の、一つ一つの傘の下にそれぞれの生活があることを想像した歌か?
所帯を持った人が傘を差して仕事に出かける、または家路に向かう歌か?
などと考え、真意を捉えられませんでした。

お二方の解釈を読み、おお と思いました。
そんなシンプルな心情を、こんなふうに情景を伴って歌うことができるんだと思いました。

「なぞらえる」であったなら分かったかもしれない気もしますが、意味が分かった上では、「こしらえる」と詠まれた気持ちもわかるような気がするのです。
改めて読み、しみじみとした気持ちになりました。
Posted by 白井彩子 at 2023年02月27日 10:25
コメントをありがとうございます。
拵えるという言葉の雰囲気が好きで、あまり深く考えずに、拵える をつかっていました。コメントを拝読して、言葉を選ぶときに、もっと神経をつかうべきだということを学びました。これからも、よろしくお願いいたします。
Posted by 大野奈美江 at 2023年03月08日 20:22
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