2023年03月04日

第50回短歌人ネット歌会作者名発表

第50回短歌人ネット歌会の作者名を発表します。

本日から3月10日(金)まで、各作品の作者名がオープンになった上でのコメントを受け付けます。
読みがうまくできなかった作品などに関しまして、
作者の方との質疑応答などにお役立ていただければ幸いです。いうなれば感想戦です。

特にまだコメントのない方は、是非一言述べてください。
ご自分の作品にでも他の方の作品にでも構いません。
詠草の有無は関係ありませんし、もちろんここからのご参加も大歓迎です。

皆さまの積極的なご発言で、歌会終了まで会を盛り上げていきましょう。
何卒よろしくお願い申し上げます。



1.感想を書きながら食むルマンドが一首書くうち三本消えた/庭  鳥

2.わだち踏みしめ君がおとした文ひろう我くれないにとりのこされる/楠 歌恋

3.雨傘に小さな屋根を拵へる一つの屋根に足らふ明け暮れ/大野奈美江

4.忍者ではないが苦無(くない)が書けなくて客を三十分怒らせる/光本 博

5.そのかみのノートルダムの映画が謂(いは)れ 弓なりの背のダム先生は/肥塚しゅう

6.ひたすらにリズムだけなる歌を詠み恥づかしくないか自省をこめつ/かわすみ 曉

7.川沿いをずんずん先に行く君と来世では一緒になれない/白井彩子

8.短歌人の宇田川雁信に酒井佑子の死を読みて「あっ」とにほんごにいふ/山寺修象

9.落花生くわえていたる烏とぶ立春の日のあしたの空を/加藤隆枝

10.ぬばたまの黒色戦線社の本も並んでたよね三月書房/斎藤 寛

11.立春を過ぎて求めしダウンコートリサイクルショップの七割引きで/鎌田章子

12.雪の朝かじる王林 白秋の林檎の香りたしかめるべく/馬淵のり子

13.サブウェイもマックも撤退したる後長く空き家の貸店舗あり/藤原龍一郎

14.腹切りの歴史を辿る本を閉じ壁の暦の赤が目に入る/野崎挽生

15.クリスマス休戦はゆめウクライナのウィッシュリストの新型戦車/川上幸子

16.線路沿いの道を歩いた存在の歩いた道を車窓より見る/藤井柊太

17.詠草に柴犬で封 世界にはつやっと濡れた鼻が足りない/小川 亮

18.思案して動き出しては思案する自動洗濯機という賢者/亀尾美香

19.人名よりはじまる記事は訃報かと一瞬思うなりこのごろは/生沼義朗

20.労働者の燃料として消費され缶コーヒーの残骸たまる/伊藤まり

21.風走る聖夜にひどく寒からむ町猫も立ち尽くすイエスも/吉浦玲子

22.黙食の三十分をリヒテルのかたき岩撲つピアノと過ごす/太田青磁

23.この家にZoomができる場所はなくネカフェ、カラオケ 、レンタルオフィス/村田 馨

24. こころより吉幾三のものまねで「酒よ」をうたえば深まりゆくもの/橋小径

25. 寒さには小さな浄化が含まれる例えば今朝の木蓮の白/高良俊礼


なおこの記事にコメントはつけられません。
以前のコメント同様、それぞれの作品に関するスレッドに直接お願い申し上げます。

3月11日(土)以降は、コメントは一切つけられなくなりますので、
書き込みはお早めにいただければと存じます。
次回第51回歌会は5月開催予定です。4月下旬より詠草を募集します。

歌会に対する改善案などありましたら、tankajin.eisou@gmail.com
もしくは、ネット歌会詠草一覧の記事コメント欄まで
積極的にお寄せください。できる限り運営に反映させて参ります。

また、昨今の社会情勢によって、全国的に歌会が開催できない状況にあります。
ネット歌会の開催方法や時期などにつきましてもご意見やご助言をいただければと存じます。

次回もたくさんの方々のご参加をお待ちしております。
ではもうしばらくの間、よろしくお願いいたします。
posted by 短歌人会 at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 第50回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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