2023年08月01日

第51回ネット歌会詠草/9

わが街にお茶を焙じる香の失せてふるさと遠くとほく思へり
posted by 短歌人会 at 00:08| Comment(1) | TrackBack(0) | 第51回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
人間心理の面白いところを表現した歌だな、と思いました。「お茶を焙じる香」がふるさとの特徴で、それはこれまで「わが街」にもあった。焙じ茶の香りでふるさとを思い出したというのではなく、焙じ茶の店がなくなったことでふるさとを「遠くとほく」思ったというところがなるほど、という感じがします。ふるさとを感じさせる焙じ茶の香りがあった時はそれほどでもなかったが、それが無くなった時、かえってふるさとが強く思われるということなのでしょう。「遠くとほく」というリフレインに哀切感があります。
Posted by 寺阪誠記 at 2023年08月23日 22:40
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