この記事へのコメント
「亡き人」は作者の友人でしょうか? 友人が若くして亡くなってしまい、その母上と顔見知りの作者のところに毎年、母上から新茶が届く。私は元気にしております、という一文とともに……。そんな状況を想像しました。狭山茶が甘いので、亡くなった年からそれなりに年月は過ぎていることを感じます。母上は作者に自分の子供の成長を見ているのでしょう。母上の切ない気持ち、それを受け取る作者の切ない気持ち、両方が感じられるしみじみした歌だと思います。
Posted by 大野奈美江 at 2023年08月11日 10:21
息災を告げるのが「亡き人の母」というところが胸に迫ります。「亡き人」は作者(作中主体)の友人で、おそらくは同世代なんじゃないでしょうか。「亡き人の母」はその親世代ということで、もともとは交流はなかったのだと読みました。その「亡き人の母」との交流が始まったのはおそらく、友人の死をきっかけとしているのでしょう。友人の死という悲しい事実から新たな交流が生まれるというところにドラマ性を感じます。
「狭山茶甘し」は題詠の要求を満たしながら、一年に一度の贈り物ということで、ここは動かない。
Posted by 寺阪誠記 at 2023年09月02日 13:38
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