発表が遅くなりまして申し訳ありませんが、本日から3月31日(日)まで、
各作品の作者名がオープンになった上でのコメントを受け付けます。
読みがうまくできなかった作品などに関しまして、
作者の方との質疑応答などにお役立ていただければ幸いです。
ご自分の作品にでも他の方の作品にでも構いません。
何卒よろしくお願い申し上げます。
1.両の手に重き荷物を持つわれにマクドのチラシを差し出す右手/堀部明兎
2.サイコパスの女が彼に迫り来る「逃げて」と叫ぶ本に向かって/海野 雪
3.にせものの春とや言はむ日中は十六度とふ二月の朝を/光本 博
4.安全はすこしくるしい引くほどにシートベルトは首に食いこむ/伊藤まり
5.物言わずバドミントンを打ち交わす父と娘を行き来する羽根/花澤 孝
6.あいでっ、と情けなく言う 母ならばここであっさり骨折してた/庭 鳥
7.雪のこる庭を亀らはよこぎりぬ春一番の風は吹きたり/かわすみ 曉
8.穏やかでさわがしき午後あまどいを古屋に積もりし雪とけて落つ/竹田正史
9.トンネルで今見たものは布切れのような死骸のような布切れ/野崎挽生
10.終電を降りて散り行く人たちの一時間後の位置は知らざる/藤原龍一郎
11.温室のカトレアよりも蘭よりも風に飛び乗るタンポポが好き/大野奈美江
12.あらすじのつもりが長くなっていく杜子春をきみはしずかに聞きつ/佐藤ゆうこ
13.深い夜に冬の星座が天空に星々の霊気は薔薇を育む/間 ルリ
14.ラジオ聞きながら掃除機かけるなかはっきり聴こえる「主文は後回し」/生沼義朗
15.眼うらをバラ色にしてバスを待つ二月のひざしたっぷり浴びて/加藤隆枝
16.食卓の隅で蜜柑が腐りゆく速度と同じに老いてゆく人も/亀尾美香
17.お前がいいお前でもいいすれ違ふ僅かに始まる泣き笑ひあり/鎌田章子
18.なにを待つことなき吾もときめいてたしかに春のちかづく予感/馬淵のり子
19.春は嘘、春は沈鬱泥水の底に花びら一枚ありて/高良俊礼
20.身の上のさほど不幸にあらざるを云へば負け惜しみと人は聞く/寺阪誠記
なおこの記事にコメントはつけられません。
以前のコメント同様、それぞれの作品に関するスレッドに直接お願い申し上げます。
4月1日(月)以降は、コメントは一切つけられなくなりますので、
書き込みはお早めにいただければと存じます。
次回第53回歌会は5月開催予定です。4月下旬より詠草を募集します。
歌会に対する改善案などありましたら、tankajin.eisou@gmail.com
もしくは、ネット歌会詠草一覧の記事コメント欄まで
積極的にお寄せください。できる限り運営に反映させて参ります。
次回もたくさんの方々のご参加をお待ちしております。
ではもうしばらくの間、よろしくお願いいたします。
【関連する記事】