なお本日から11月25日の金曜日いっぱいまで、
各作品の作者名がオープンになった上でのコメントを受け付けます。
読みがうまくできなかった作品などに関しまして、
作者の方との質疑応答などにお役立て戴ければと存じます。いうなれば感想戦です。
特に今回は議論が沸騰した作品もありましたので、
作者の方も是非一言ご意見を述べて下さればと存じます。
もちろん、ここからのご登場も歓迎します。
特に詠草を提出された方で、まだコメントを寄せされていない方は、
是非ここでひとことお願いします。
皆さまの積極的なご発言で、歌会終了まで会を盛り上げて戴ければと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
【詠草】※カッコ内はルビ
1.なつくさの葉山の浜に天皇(すめろぎ)の出でましたまひ子ろにこゑかく / 秋田興一郎
2.久方の空模様には答え無く隙間風吹く淡路島は秋 / 伊庭日出樹
3.転向を受け入れるかと聞いてくる逆さに吊られたダチュラの花が / 海野 雪
4.秋の陽のたて糸よこ糸まつすぐに編まれて広き空となりたり / 春野りりん
5.雨あがり天神平山小屋にスパークの臭う雲ちんにゅうす / 渋谷和夫
6.湯浴みさへ叶ふのならば草原のノマドになりたし 大き夕焼け / 庭野摩里
7.指先でスマホの面(おもて)軽く撫で判った気がして深く想わず / 三田村まどか
8.人間は他の誰かのやることでわたしはやめる言葉使って / 希屋の浦
9.あさなゆうな揺り籠ゆらす母親のそのまた母のいくつもの指 / 青柳 泉
10. がらんどうに時計ばかりがこちこちとわれ亡きのちも時は響かふ / 田宮ちづ子
11. 蒼ぞらの半月の上(へ)を銀針の飛行機一機よぎりてゆけり / 永井秀幸
12. 笹原を夜のいなづま気遠(けどほ)くて屋内(やぬち)に鳴らす『フーガの技法』 / 大室ゆらぎ
13. 顛末書提出終へしゆふぐれの空気読めよといふ風の音 / 楠田よはんな
14. 描きちらし重ねておけば飼い犬はいとも容易く踏み歩きゆく / 北島裕子
15. ミンクのストールうさぎのバッグ濃くあはく横どりされた命はなやぐ / 花鳥 佰
16. 鹿を撃つ時雨の茅野に昨夜(きそ)聴きし『狩のカンタータ』想ふも愚か / 西王 燦
17. 小夜時雨さらなる朝の冷えを生み地に伏して咲く花咱夫藍(さふらん)は / 三島麻亜子
18. ほそう路の罅にどんぐりおさまりて次の春には芽をだしたまへ / 弘井文子
19. 秋の野にわたしは眠る描きさしの持主不明の水絵となって / 今井ゆきこ
20. 秋はなぜ禾(のぎへん)なのか知りたくてポプラ並木をガサコソ歩く / 照井夕佳詩
21. 秋の日は街行く人影長くして風にたわみし玻璃にくれゆく / 村上 喬
22. もし神のあらばその愛、はつかなる塩大福のしほの味はひ / 伊波虎英
23. 離脱するという感じにて若者の多き渋谷を抜け出しており / 生沼義朗
24. 大駐車場の車のなかにひとりゐる 我はヌッペラボウへ戻りて / 梶崎恭子
25. ゆで玉子つるりと剥けて秋のあさ口紅はフューシャピンクを選ぶ / 近藤かすみ
26. 徳冨蘆花「順礼紀行」 を読みピラミッドの頂上が百坪ほどの平面と知る / 山寺修象
27. 片足のもげしバッタよ土めがけ諦めずとべ吾は視ている / 北爪沙苗
28. 成金も母が恋しいゆえに得る百目柿なり母との散歩で / 佐々木ゆか
29. 吊革からむしろ僕から手を離さないでください出発します / 木嶋章夫
30. 日一日紅葉前線南下せりなにゆえ秋は深まりゆくか / 村田 馨
31. ポケットに穴があるらし憎しみがポロリと落ちて許しておりぬ / 間 ルリ
なおこの記事にコメントはつけられません。
以前のコメント同様、それぞれの作品に関するスレッド直接お願い申し上げます。
なお11月26日の土曜日以降は、コメントは一切つけられなくなりますので、
書き込みはお早めにされますことをおすすめします。
次回第8回歌会は予定通り来年3月開催予定(詠草募集は2月下旬より)です。
なお次回は題詠での歌会となりますので、同時に題の募集も行います。
次回もたくさんの方々のご参加をお待ち申し上げております。