なお発表が一日遅れましたので、本日から7月27日の金曜日いっぱいまで、
各作品の作者名がオープンになった上でのコメントを受け付けます。
読みがうまくできなかった作品などに関しまして、
作者の方との質疑応答などにお役立て戴ければと存じます。いうなれば感想戦です。
特にまだコメントのない方は、是非一言述べて下さればと存じます。
ご自分の作品にでも他の方の作品にでも構いません。
もちろん、それ以外の方のここからのご登場も大歓迎です。
皆さまの積極的なご発言で、歌会終了まで会を盛り上げて戴ければと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
【詠草】※カッコ内はルビ
1.戻るなきこのひと時をよろこびて朝顔おほきく藍の花展(ひら)く / さとうひろこ
2.夏雲雀さへづりながらにくだりきて声諸共に草中に消ゆ / 弘井文子
3.葦簀より碧く萌えにし我が息吹玉露となりて満ちつこぼれつ / 川音里茶
4.わが脳はソフトウエアに囲まれてごみ箱なかの削除にちゅうちょす / 渋谷和夫
5.生きている天使のようなそらくんのその父親に肩揉まれいる / 青柳 泉
6.子ら去りて宿根草の伸びし庭保育園の閉じて暫く / 北島裕子
7.羊羹や饅頭やお汁粉に味の素を振りかけて太宰治食いにき / 山寺修象
8.孤独死のかくもあれかし在りし日のロンサムジョージの歩む高足 / たかだ牛道
9.鶏頭のこぼれ咲きたる村の墓地戦死者の墓立ち並びたり / 海野 雪
10.「経済が」と判った風な言い訳も心もとないアトムの子供 / 三田村まどか
11. 鐘の鳴る六時を合図に町は消え我は灯りて、お酒飲みます / 田宮ちづ子
12. 夢深く炎天はあり炎天のサハラ砂漠を群狼走る / 藤原龍一郎
13. スーパーで買へど高騰せしうなぎけふは愛(を)しみてをしみてぞ食ぶ / 永井秀幸
14. ゼリーの名冠した色のマニキュアで季節先どる光を纏う / エ リ
15. 雲間からつらつら見えるデータを信用しきつて商談を済ます / 桑原憂太郎
16. 信号機の赤に舌打ち、沈黙す はつなつのそらにひるの月あり / 竹田正史
17. またひとつ年を重ねて更年期蹴飛ばしながら6月になる / 平井節子
18. みんなみの壁一面の大鏡まかでみあ夏のひかりを湛ふ / 近藤かすみ
19. 水底の小石に金の光射し大転換まであと一歩なり / 楠田よはんな
20. 自らに出雲阿国と名づけおる女芸人頌するべきか / 生沼義朗
21. 捨てるためきやべつ外葉を剥がすとき被つてみずにはをられぬこころ / 大室ゆらぎ
22. 〈物質〉は在れど〈反物質〉は無い 問題は其処だ、と語る人あり / 斎藤 寛
23. 北国の夏来にけらし盲の子は池の魚をかかえて遊ぶ / 会川 和
24. 十なのにチウてんていと私をよぶまりちゃんのゆめかないましたか / 中島千鶴
25. 平成の今も変わらずエンピツはミツビシが良いか考えている / 照井夕佳詩
26. 粥ばかりけれど魚は美味しいか距離だけちかい母のホームは / 佐々木ゆか
27. セッシュウと思わず読んでしまいたり「たんぽるぽる」の作者の姓を / 村田 馨
なおこの記事にコメントはつけられません。
以前のコメント同様、それぞれの作品に関するスレッド直接お願い申し上げます。
なお7月27日の火曜日以降は、コメントは一切つけられなくなりますので、
書き込みはお早めにされますことをおすすめします。
次回第12回歌会は予定通り、9月開催予定(詠草募集は8月下旬より)です。
なお次回は題詠での歌会となりますので、題のリクエストがある方は、
ご連絡頂ければと存じます。また他にもご要望があれば検討しますので
歌会に対する改善案なども含めまして、積極的にお寄せ下さい。
できる限り運営に反映させて参りたいと考えております。
次回もたくさんの方々のご参加をお待ち申し上げております。
ではもうしばらくの間、よろしくお願い申し上げます。