遅くなりまして恐縮ですが、昨年実施致しました
短歌人ネット歌会に関するアンケートの集計結果を公表させて戴きます。
なお発表が遅くなりましたのは、今回のアンケート結果をもとにした
今年のネット歌会実施計画の作成に時間を要したからで、
この点、お時間を頂戴致しましたことにお詫び申し上げます。
短歌人ネット歌会アンケート集計結果【アンケート実施期間】2010年10月3日(日)〜 10月25日(月)
【アンケート回答範囲】過去3回の短歌人ネット歌会に1回以上、詠草もしくはコメントをもって参加された人。ただし幹事がメールアドレスを把握していない方は除外した。
【有効回答総数】31名 【回答率】70.4% 【実名回答】29名 【匿名回答】2名
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●回答内訳
【選歌の有無】
あり 8 〔25.8%〕
なし 10 〔32.3%〕
どちらでもよい 13 〔41.9%〕
⇒(【選歌の有無】の質問で【あり】と答えた方のみ)選歌の方法について
通常の選 5
逆選あり 0
重み付けあり 3
【歌会全体の詠草数】
多い 4 〔12.9%〕
少ない 5 〔16.1%〕
ちょうどいい 20 〔64.5%〕
わからない 2 〔 6.5%〕
【題詠の有無】
題詠希望 8 〔25.8%〕
自由詠希望 8 〔25.8%〕
どちらでもいい 12 〔38.7%〕
交互開催希望 2 〔 6.5%〕
無回答 1 〔 3.2%〕
⇒(【題詠の有無】の質問で【あり】と答えた方のみ)題の決め方について
選の前回最高点の人が決める 2
参加者が順番に決める 2
ネット歌会責任者が決める 6
【実施頻度】
1ヶ月に1回度程度 3 〔 9.7%〕
2ヶ月に1回度程度 12 〔38.7%〕
年に3〜4回程度 10 〔32.3%〕
年に2回程度 1 〔 3.2%〕
頻度にはこだわらない 5 〔16.1%〕
【コメントについて 〔複数回答可〕】
特定の歌に偏っている 4 〔12.9%〕
特定の人が発言しすぎている 5 〔16.1%〕
発言の少ない人がいる 7 〔22.5%〕
一首のコメント量が多く読みにくい 6 〔19.3%〕
コメントが多すぎて読み切れない 1 〔 3.2%〕
不愉快な内容があった 1 〔 3.2%〕
作者発表後、自注が欲しい 11 〔35.4%〕
その他 9 〔29.1%〕
わからない・無回答 4 〔12.9%〕
【自由意見(抜粋)】
・コメントはなるべく短くしたいと思っているのですが、ネット上という場所柄、 誤解のないように、ということを考えると、ある程度長くなるのは仕方ないのではないかと思います。
・地方在住者の私にとってネット歌会はとても興味深いのですが、参加者がもう少し増えたらより面白みが増すと思いました。
・歌会が長時間かかるのに対してネット歌会は自由な時間で参加できてよいと思う。
・タイプの違う歌が多いため、語彙そのものが理解しかねる場合があるので、もし(作者でなくて)知識のある方は発言していただくと、評がぶれないですむと思う。
・せっかく出したら意見が聞きたいですから、コメントの少ない歌には意識してコメントをしてあげるという配慮もある程度は必要かもしれません。
・一人一回分のコメントは、行を空けないで書いての10行分くらい以内にすべき。技術評中心であれば、それくらいで済むはず。技術評で、それでも足りなければ、再コメント可とする。いたずらに長い人、空行の多い人が多い。
・担当者が相談して、批評のレベルが落ちない程度に、何人かの人に批評参加を声かけされるのもいいとおもいます。
・あまりお会いしたことのない方などのコメントは、誌上に載った歌などと合わせて、興味深く、中央の歌会と離れて暮らす者には勉強になりますし、同じ会員なのだと言う喜びも感じることができます。
・通常の歌会と同様、関係ないこと(自分の経験談など)をだらだら述べるのはつつしんでほしい。
・通常の歌会でも同様だが、 批評は練習の意味も兼ねてぴりっと短めにまとめてほしい。また、全員が同じ立場にあるはずなので、頭上からものを言うようなものの言い方は間違った先入観を与えるのでやめてほしい。
・立派な方々のコメントが多すぎて、今後気軽に投稿できないのかなと言う雰囲気が強くありました。気軽にコメントすることの難しさ、故になかなかコメントを書くことが出来ませんでした。このことからも、詠者の歌会の感想コーナー等があればよいと思いました。個別のコメント以外に、全体についての感想を言える様な部分があれば嬉しいと思います。
・幹事が公平感をだすために積極的に批評もされることを希望します。どの歌に誰のコメントが入ったか自分のコメントの後、だれが発言したか、全体像が分ればよりいいと思います。
・長すぎるコメントがある。もう少し簡潔に。
・顔が見えないだけに、言いたい放題という面がなきにしもあらず。自由にものが言いやすいという良い面もあるかもしれないが。
・できれば「毎月○日締切」としていただければ幸いです。また、「短歌人」本誌では通常行われていない題詠をここですることには賛成です。
・概要の記事ですが、未来の日付でエントリしなくとも、歌会が始まった時点どんどん下に隠れてくるのは当然ですから、リンクなどにして飛べるようにしておいたり、サブタイトルに【現在第○回めの歌会中です】などのコメントをいれるなりして、なるべくたくさんスクロールしなくても、歌会場そのものが閲覧できるような設定にしていただけたらぐっと見やすくなると思います。
・おずおず参加する人もいるので、あまりに決めつけるようなコメントはどうかと思います。顔が見えない分、傷つけやすいことを念頭に発言すべきです。
・一定期間を過ぎても、コメントが付かない歌には、司会者または幹事が、コメントを付ける、あるいは、参加者にコメントを促すような措置をとっても良いかと思います。
・自作へのコメントのみを期待して歌を出詠するだけで歌会を終えている人がいるとしたら残念です。最低限、他の出詠者の歌で自分が良いと思った歌についての意志表示だけはしてほしいものです。そのためにも選歌があったほうがいいです。そして、自分が選歌した歌には、どこがよかったのか一言でもコメントできるよう、歌会を重ねていく中で努力していくのが良いと思います。
・参加表明のないまま始まる形式の歌会なので、最初に詠草が出揃った段階で詠草参加者の氏名を公表しておいてもらいたいです。顔を突き合わすことなく、それぞれが各自のパソコンを通しておこなうネット歌会という場で、作者発表となる最後まで誰が参加しているのかわからないまま歌会が進行していくのは非常に違和感があります。
・コメント期間がやや長く、歌会全体が中弛みな感じがする。作者発表後にコメント期間もあるので、本コメントは2週間程度でいいのでは。もう少しコンパクトにして、開催回数を増やしたほうがいい。
・(他のネット歌会とは違う)結社主宰の歌会としての特徴が出るような趣向があってもいいかもしれない。たとえば、毎回歌会終了後に編集委員に歌会を総括してもらうとか、他結社の歌人をゲストとして招き歌会に参加してもらったり、ゲストコメンテーターとして参加してもらうとか…。
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この件につきましてのご質問やご意見は、
tankajin-eisou@mail.goo.ne.jp までお願い申し上げます。